この記事はオーディオをMIDIに変換するガイドの一部です。
Ableton LiveはMIDIの編集とオーディオのワープを得意としています。ただ、録音を聴いて、どの音符が含まれているかを示すことはできません。MP3をトラックに置くと、Liveは固定されたクリップとして再生します。メロディーは波形の中にあり、音符として編集できません。
Songscriptionなら、録音から音符を読み取ってMIDIに変換できます。書き出したMIDIをLiveのセットに取り込むと、クリップのピアノロールで音符を編集できます。
LiveでMusicXMLではなくMIDIを使う理由
LiveはMusicXMLを読み込みません。MusicXMLには、音部記号や連桁、アーティキュレーション、ページレイアウトなど、楽譜の情報が入っています。Liveにはそれを表示する譜表がありません。Liveで扱う音符とタイミングの情報は、MIDIに入っています。Liveのセットで使うときは、MIDIを書き出してください。
Songscriptionでは、一度の採譜からMIDI、MusicXML、PDF、Guitar Proを書き出せます。今はLive用にMIDIを使い、後で楽譜編集ソフトでパートを開きたくなったらMusicXMLを使えます。それぞれの形式に何が入っているかは、MusicXMLとMIDIの違いで詳しく説明しています。
ステップ1:録音を採譜する
まず、セットで使いたいオーディオを用意します。MP3やWAVファイル、ビデオ、YouTubeのリンク、自分で録った演奏を使えます。アップロードして楽器を選ぶと、モデルが録音を読み取ります。
バンドやアンサンブルの録音には、Multi-Instrumentを選べます。キーボード、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、シンセ、ボーカル、ドラムなど、聴き取った楽器ごとにパートが分かれたマルチトラックMIDIが得られます。各パートはLiveの別々のトラックで使えますが、手直しが必要なものもあります。
一つのパートをできるだけきれいに取り出したいときは、その楽器を選びます。モデルがミックスからその楽器を取り出すので、ステムを用意する必要はありません。ピアノの採譜は最も完成度が高い機能です。ベースやギターなどの採譜にも対応していて、精度の改善が続いています。オーディオからMIDIへの変換ガイドでは、きれいな結果を得るための音源の準備を説明しています。変換はオーディオからMIDIへの変換ページから始められます。
ステップ2:MIDIを書き出してLiveに取り込む
採譜結果を確認したら、.midファイルとして書き出します。Liveのセットを開き、次の手順で取り込みます。
- Finderまたはエクスプローラーから、セッションビューかアレンジメントビューのMIDIトラックに.midファイルを直接ドラッグします。Liveはファイルをクリップとして配置します。先にLiveのブラウザーに入れておき、使いたいときにトラックへドラッグすることもできます。
- ソフトウェア音源やサンプラー、Operatorをトラックにドラッグします。新しいMIDIクリップは、それだけでは音が出ません。
- クリップがセットのテンポに合っていることを確認します。音符をグリッドに合わせたいときは、クオンタイズします。
- クリップをダブルクリックしてピアノロールを開きます。
ステップ3:クリップのピアノロールで編集する
クリップをダブルクリックすると、クリップビューにピアノロールが開きます。音符は一つひとつブロックで表示され、移動、長さの変更、削除、複製ができます。メロディーを変えたり、パート全体を移調したり、ずれたタイミングをクオンタイズしたり、音が密集した和音から音符を減らしたりできます。元のオーディオにはない、MIDIならではの編集です。
音色をまるごと変えることもできます。音符はそのままに別の音源を試せるので、気に入ったパートを別の曲で手早く使えます。プロデューサーがよく使うこのような作業は、プロデューサー向けAI音楽ツールのガイドでも紹介しています。複数のDAWを使う場合は、同じMIDIをLogicやFL Studioにも取り込めます。詳しくはSongscriptionとLogic Pro、FL Studioの使い方をご覧ください。
よくある質問
Ableton LiveでMusicXMLを読み込めますか?
いいえ。LiveはMIDIとオーディオを扱いますが、楽譜ファイルは扱わないため、MusicXMLをLiveのセットで開くことはできません。Liveで使うときは、SongscriptionからMIDIを書き出してください。同じ採譜結果をMuseScoreやSibeliusなどの楽譜編集ソフトで開きたいときは、MusicXMLを使えます。どちらも一度の採譜から書き出せるので、MIDIを選んでもMusicXMLは残ります。
MIDIファイルをAbleton Liveに取り込むにはどうしますか?
Finderまたはエクスプローラーから、セッションビューかアレンジメントビューのMIDIトラックに.midファイルを直接ドラッグします。Liveのブラウザーに入れてからトラックにドラッグすることもできます。音符はクリップとして配置されます。音を出すにはトラックにソフトウェア音源を追加してください。クリップをダブルクリックすると、ピアノロールで音符を編集できます。
オーディオを直接Abletonにドラッグするだけではだめですか?
オーディオをLiveにドラッグすれば再生できますが、録音の内容は固定されたままです。Liveはそのオーディオに含まれる音符を読み取れないため、メロディーを変えたり、音色を入れ替えたり、タイミングをクオンタイズしたりはできません。Songscriptionは録音から音符を読み取り、Liveで自由に編集できるMIDIにします。
Liveだけで録音を採譜できますか?
Liveには、シンプルなメロディーや和音、ドラムのオーディオをMIDIに変換する機能があります。ただし、音が複雑に重なった録音やフルミックスは苦手です。録音から一つのパートをきれいに取り出したいときは、Songscriptionでその楽器を採譜します。Multi-Instrumentを使えば、バンドやアンサンブルの各パートをマルチトラックMIDIにできます。書き出したMIDIをLiveに取り込むと、元の演奏にずっと近いMIDIデータを使えます。
