ガイドガイドAndrew Carlins•読むのに約10分

楽器ごとの採譜ガイド:録音から楽譜を作るには

採譜で難しいところは、楽器によって違います。ピアノは多くの音が同時に鳴り、ベースはほかの音に埋もれやすく、サックスはピッチが滑らかに変わります。ドラムには、そもそも読み取るピッチがありません。ピアノやギターから管楽器、弦楽器、歌、ドラムまで、それぞれの採譜の進め方と、AIに任せられるところをまとめました。

ピアノ、ギター、ベース、サックス、トランペット、バイオリン、歌、ドラムの録音から楽譜を作るための採譜ガイド

採譜の進め方は、楽器によって違います。ピアノは多くの音が同時に鳴り、ベースは低い音がほかの音に埋もれがちです。サックスは音と音の間でピッチが滑らかに変わり、ドラムはピッチを持たずにリズムを刻みます。何を聴き取るかに合わせて方法を選び、楽器やパートを一つずつ採譜すると、安定した結果を得やすくなります。

ピアノやギターから管楽器、弦楽器、歌、ドラムまで、それぞれに合った進め方があります。AIに採譜を任せれば、白紙から書き始めずに、できあがった楽譜の確認と修正から取りかかれます。

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一つの楽器ずつ採譜する理由

採譜では、一つの楽器ずつ取りかかると精度を上げやすくなります。採譜する対象を一つのパートに絞れば、録音のすべてを大まかに拾うより、そのフレーズに忠実で、あとから編集しやすい楽譜になります。Songscriptionで一つの楽器を指定して採譜するのも、このためです。モデルは通常、ほかの楽器も入った録音から、指定した楽器やパートを取り出せます。先に曲をステムへ分離する必要はありません。

音が特に多く重なった録音では、必要に応じてステム分離を使うと、パートをよりきれいに取り出せます。バンドやアンサンブル全体を楽譜にしたいときは、Multi-Instrumentで全パートをまとめて採譜する方法と、パートごとに採譜して組み合わせる方法があります。どちらも複数楽器の採譜ガイドで扱っています。各パートを読みやすく、修正しやすい楽譜にすれば、演奏する人にも渡せます。

ピアノ、ギター、ベース

AIの採譜が特に得意なのは、複数の音が同時に鳴る楽器です。ピアノはその代表で、AIでピアノを採譜する方法では基本の流れを紹介しています。クラシックピアノとゴスペルピアノのガイドでは、それぞれのジャンルで気をつけたい点を扱っています。

クラシックは、採譜ツールによる差も大きく出るジャンルです。録音をどのツールにかけるか迷っているなら、音が多く重なるクラシックの録音でAI採譜ツールを比較した記事も参考になります。

ギターでは、単音のリードとフィンガーピッキングで進め方が違います。それぞれギターソロの採譜とフィンガースタイルギターの採譜で扱い、ギター全般の話はギター採譜ガイドにまとめています。弾きたい曲のタブ譜が見つからなければ、録音からタブ譜を作る方法があります。

ベースは低い音域を受け持つため、録音の中で聴き取りにくい楽器です。ベースラインの採譜では、その音をきれいに取り出す方法を紹介しています。

管楽器、弦楽器、歌

単音でメロディーを奏でる楽器では、表情のあるフレーズを正確に拾う必要があります。音を滑らかにつなぐスライドやベンド、フレーズの区切り方も、演奏の表情に関わります。

管楽器の採譜の流れは、サックスのメロディーを楽譜にする方法とトランペットのメロディーを楽譜にする方法で扱っています。移調楽器なので、楽譜に書くキーと実際に聴こえるキーが違う点にも注意が必要です。

弦楽器については、バイオリンの録音を楽譜にする方法で、うまく採譜できるところを紹介しています。歌の採譜で気をつけたい点は、歌のメロディーを楽譜にする方法にまとめています。こうした楽器や歌のジャズソロは、さらに難しくなります。ジャズソロの採譜で詳しく扱っています。

ドラム

ドラムには読み取るピッチがないので、どのドラムをいつ叩いたかを楽譜にします。メロディー用の譜表とは書き方が違い、打楽器用の譜表を使います。採譜で読み取れる内容も、楽譜の読み方も変わります。AIでドラムを採譜する方法では、安定して読み取れるところと、手直しが必要なところを紹介しています。

よくある質問

AIはどんな楽器でも採譜できますか?

AIは、音の高さがはっきりした楽器の多くをうまく採譜できます。特に得意なのは、ピアノやギターのように複数の音が同時に鳴る楽器です。ただ、採譜の難しさは楽器ごとに違います。ベースは低い音がほかの音に埋もれやすく、サックスは音と音の間でピッチが滑らかに変わります。ドラムには読み取るピッチ自体がありません。Songscriptionでは、採譜したい楽器を指定すると、そのパートを編集できる楽譜にできます。Multi-Instrumentを選べば、一つの録音から楽器ごとのパートをまとめて作れます。鍵盤楽器、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、シンセ、歌、ドラムが対象です。

曲全体の録音から、一つの楽器だけを採譜するには?

一度に一つの楽器を指定して採譜します。Songscriptionのモデルは通常、ほかの楽器も入った録音から、指定した楽器をそのまま取り出せます。先に曲をステムへ分離する必要はありません。音が特に多く重なった録音では、必要に応じてステム分離を使うと、よりきれいにパートを取り出せます。ステム分離は補助的な手段です。一つのパートをできるだけきれいに採譜したいなら、その楽器だけを指定してください。バンドやアンサンブルの録音から全パートが必要なときは、Multi-Instrumentでまとめて採譜できます。

採譜が一番難しい楽器は何ですか?

特に難しいのは、ドラムと、強いエフェクトがかかっていたりピッチを大きく変化させたりするパートです。ドラムにはリズムと音色がありますが、ピッチはないため、メロディーを奏でる楽器とは書き方が違います。サックスや強いエフェクトをかけたギターでは、モデルが音を判別する手がかりとなるピッチの境目が曖昧になります。こうしたパートも楽譜にして使えますが、音がはっきりしたピアノソロの録音より、確認や修正が多く必要です。こうしたときは、採譜した楽譜を編集して修正できます。

Songscriptionは複数の楽器を同時に採譜できますか?

はい。アップロード時にMulti-Instrumentを選ぶと、Songscriptionが録音全体を一度に採譜し、聴き取った楽器ごとにパートを分けます。鍵盤楽器、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、シンセ、歌、ドラムに対応しています。複数の譜表を持つ楽譜、複数トラックのMIDI、MusicXML、PDFとして書き出せます。鍵盤楽器のパートは左手と右手に分かれます。採譜後は、エディターで各パートをひととおり確認してください。一つのパートをできるだけ読みやすく正確に採譜したいときは、その楽器を指定すると、モデルが録音から取り出します。

まずは、楽譜で読みたいパートが決まっている録音から始めると手早く進められます。Songscriptionに録音をアップロードして、弾きたい楽器のパートを編集できる楽譜にする。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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