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ギターのパートを耳コピして譜面にするには、録音の再生速度を落とし、どのフレットで弾いているか探し、チョーキングの音程を何度も確かめます。AIのギタータブ譜作成ツールを使うと、その最初の採譜を任せられます。音声ファイルやYouTubeのリンクから、2〜3分ほどで読めるタブ譜ができあがります。間違いは残りますが、数年前のように使いものにならない結果ばかりではなくなりました。
精度を左右するのは、用意する音源や採譜後の修正、使うツールの違いです。Songscriptionは私たちが作っている製品ですが、用途によってはほかのツールが向いています。
始める前に用意するもの
どのAIツールでも、次の三つを先にそろえておくと、正確なタブ譜を作りやすくなります。あとから修正を重ねるより時間も節約できます。
- ノイズや音の劣化が少ない音声ファイルを用意します。MP3、WAV、M4Aが使え、多くのツールはYouTubeのリンクにも対応しています。YouTubeから取り出した音声より、手元のファイルを直接アップロードするほうがよい結果になりやすいです。圧縮による劣化や背景のノイズが大きい音源では、精度が下がります。
- どのギターパートを採譜するか決めておきます。ギターが2本入っている録音では、片方を分離しないとリズムギターとリードギターが混ざります。ギターだけの録音が、最もきれいなタブ譜になります。
- 必要な書き出し形式を確認します。多くのツールは採譜結果を無料でプレビューできますが、Guitar Pro、MusicXML、MIDIなど、実際に使いたい形式の書き出しには有料プランが必要です。サブスクリプションを契約する前に、編集できるGuitar Proファイル、印刷用のPDF、DAWで使うMIDIのどれが必要か決めてください。
音源からギターのタブ譜を作る手順
基本の流れは、どのツールもほぼ同じです。音源をアップロードし、楽器を選び、結果を確認してから書き出します。以下では、ミックスからギターを分離でき、書き出し形式も最も幅広いSongscriptionのギタータブ譜作成ツールを例にしています。ほかのツールでも、進め方は共通です。
手順1:音源をアップロードする
アップロード欄にファイルをドロップするか、YouTubeのリンクを貼り付けます。SongscriptionはMP3、WAV、YouTubeのURLに対応しています。動画を先にダウンロードする必要はありません。無料枠では30秒間の採譜を試せます。料金を払う前に、リフやソロの精度を確かめるには十分な長さです。それより長い録音には有料プランが必要です。
ほかの音が混ざっていない、クリアなギタートラックで最もよい結果が得られます。バンド全体のミックスしかなくても、AIがギターパートを分離して採譜します。ただし、ギターだけの録音のほうが、結果は必ずきれいになります。
手順2:楽器としてギターを選ぶ
楽器の選択肢からギターを選びます。モデルが楽器を推測するのではなく、6弦ギターの音の並びやギター特有の奏法を前提に採譜するためです。アコースティックギターもエレキギターも、同じ選択肢を使います。モデルが判断に使うのはピックアップではなく、録音された音です。ベースを採譜するときは、別に用意されたベースの選択肢を使います。
楽器の選び間違いは、採譜がうまくいかない最もよくある原因です。ギターの音域を前提にしたモデルでは、1オクターブ低いベースラインを読み違えます。チョーキングを想定していない設定では、音程の変化を拾わず、一定の音として採譜することもあります。
手順3:採譜結果を確認して修正する
AIの採譜が一度で完璧に仕上がることはありません。内蔵エディターで修正します。まずは録音と比べてピッチが違う音や、明らかに違うリズムから直し、そのあと細かい違いを確認してください。
多くのエディターでは、音符をドラッグして正しいフレットや弦に移し、音の長さを調整できます。特に確認したいのは、伸ばした音が短い音に分割されている箇所と、1回鳴らした音が短い2音に分かれている箇所です。どちらも、見つけ方が分かればすぐに直せます。
手順4:タブ譜を書き出す
採譜結果を確認できたら、用途に合う形式で書き出します。Songscriptionの有料プランでは、Guitar Pro(.gp5)、PDF、MIDI、MusicXMLを書き出せます。無料枠はプレビュー用です。完成したタブ譜をダウンロードするには、有料プランが必要です。
- Guitar Pro(.gp5)は、Guitar ProやTuxGuitarなどのタブ譜エディターで開けます。再生して使いたいときや、引き続き編集したいときに向いています。
- PDFはきれいに印刷でき、画面から離れて楽譜を見ながらさらうときに使えます。
- MIDIはDAWに読み込んで再生したり、そのパートをもとにアレンジを作ったりできます。
- MusicXMLはMuseScore、Sibelius、Finale、Doricoで開けます。タブ譜と一緒に五線譜も使いたいときに向いています。
より正確なタブ譜を作るコツ
モデルに渡す音をできるだけクリアにすると、採譜結果も変わります。
- ほかの音ができるだけ混ざっていないトラックを使ってください。ステムやインスト版があるなら、それを使います。採譜したいパートと同じ周波数帯にベースやボーカル、別のギターが重なると、音を判別しにくくなります。
- リバーブや歪みは控えめにします。強く歪ませると音の切れ目がぼやけ、倍音も複雑に重なります。ファズで厚く歪ませた音より、クリーンな音や軽いオーバードライブのほうが、ずっと正確に採譜できます。エフェクトが強くかかった録音には、ノイズゲートや軽いEQ処理が役立ちます。
- 冒頭の無音を切っておきます。多くのツールは最初の数秒でテンポやキーを判断します。冒頭に無音があると、その後の採譜全体で基準がずれることがあります。
- WAVがあるならMP3より優先してください。ロスレスのファイルには、似た音やコードをモデルが聞き分けるための倍音の情報が残っています。
精度の目安も知っておくと、修正に取りかかりやすくなります。クリアな録音なら、音の約70〜90%を正しく採譜できます。AIは、速いソロや音が細かく重なるフィンガーピッキングより、単音のフレーズやストロークで弾いたコードの採譜が得意です。速いソロやフィンガーピッキングでは、重なった音を一つの和音にまとめたり、音量の小さいゴーストノートを拾い損ねたりすることがあります。最初の結果をそのまま使わず、タイミングやところどころの音の間違いを直すつもりで使ってください。採譜の仕組みを詳しく知りたいときは、音源をMIDIに変換するガイドで、同じ採譜の工程を掘り下げています。
主なツールの比較
ギターの採譜でよく使われる四つのツールには、それぞれ次の特徴があります。
- Songscriptionは書き出し形式が最も幅広く、バンド全体のミックスからギターを分離します。料金を払う前に、無料プレビューで結果を試せます。
- Klangio Guitar2TabsはGuitar Proへの書き出しに対応したギター採譜ツールです。KlangioのDAWプラグインやAPIと組み合わせて使えます。
- Tabtifyはブラウザー上でタブ譜の変換と修正ができるエディターです。インストールは必要ありません。
- audio2guitarはタブ譜にコードと音源に同期した歌詞を組み合わせ、曲全体を確認できるツールです。
Songscription
強みは書き出し形式の多さと、アプリ内のエディターです。一つの音源から、Guitar Proファイル、PDFのタブ譜、MIDI、MusicXML、五線譜を作れます。バンド全体の録音からギターを分離し、採譜に加えてアレンジもできます。30秒間の無料採譜で、料金を払う前に一部のフレーズの精度を確かめられます。
無料枠はプレビュー専用なので、完成したタブ譜をダウンロードするには有料プランが必要です。対応する楽器も絞られています。専門的に使う人が求めるすべてのチューニングや奏法を網羅しているわけではありません。
Klangio Guitar2Tabs
強みは、ほかのソフトとの連携です。Guitar2TabsはGuitar Pro、MusicXML、MIDIを書き出せます。KlangioのDAWプラグインや公開APIを使うと、録音ソフトの中で採譜したり、自分の製品に採譜を組み込んだりできます。
無料デモは20秒までです。ダウンロードと編集モードは最初から使えるわけではなく、有料チケットで利用できる仕組みです。
Tabtify
すべてブラウザー上で動くので、インストールは必要ありません。音源、MIDI、YouTubeから編集可能なタブ譜を作り、GP5、GPX、PDF、MusicXML、MIDIで書き出せます。チョーキング、スライド、パームミュートなどの奏法も引き継ぎます。
ギター専用で、ほかのツールより新しいため、これまでの実績はまだ少なめです。無料枠の制限も、KlangioやSongscriptionほど明確には説明されていません。
audio2guitar
タブ譜にコードダイアグラムと、音源に単語単位で同期する歌詞を組み合わせています。無料枠では3曲をフルで使えます。タブ譜だけでなく曲全体を確認したい、ギターを弾きながら歌う人に向いています。
書き出せるのはPDFとMIDIのみで、Guitar Proファイルには対応していません。タブ譜をあとから編集する用途より、曲を覚える用途に向いています。
用途に合うツールを選ぶ
タブ譜をどう使いたいかで、選ぶツールが変わります。
- 編集できるGuitar Proファイルが必要で、同じ音源から五線譜やMIDIも作りたいなら、Songscriptionが向いています。
- DAWプラグインやAPIが必要なら、Klangioです。
- インストールせず、ブラウザー上で変換も編集もしたいなら、Tabtifyです。
- ギターを弾きながら歌うために、タブ譜に加えてコードや歌詞も欲しいなら、audio2guitarが向いています。
- 料金を払う前にリフの採譜精度を試すなら、Songscriptionの30秒間の無料採譜が、結果を最も手早く確かめる方法です。Klangioのデモは20秒までです。
ギター以外の採譜ツールも比べたいときは、おすすめの採譜ソフトで、さまざまな楽器に対応するAIツールや採譜支援ツールを紹介しています。
タブ譜を実際に使うために
音源からタブ譜に変換する作業そのものは、ずいぶん手軽になりました。ここで挙げたどのツールでも、2〜3分ほどで、タブ譜を70〜90%ほどまで仕上げられます。4小節のフレーズを一晩中巻き戻していた頃とは、大きな違いです。今は最初から採譜する作業より、結果を修正し、そもそも何に使うタブ譜なのかを決めることに時間をかけます。
ギターの練習では、採譜精度の小さな差より、書き出し形式のほうが使い勝手を左右します。少しだけ正確でも編集できないASCII形式のタブ譜より、TuxGuitarで再生速度を落としたりループしたりできるGuitar Proファイルのほうが役立ちます。普段の使い方に合う形式で書き出せるツールを選び、料金を払う前に、手元にある曲のリフで試してください。結果は完成した譜面としてではなく、修正して仕上げるための下書きとして使います。ギターが主な用途なら、Songscriptionのギタータブ譜作成ツールから試せます。
よくある質問
音源からギターのタブ譜を作るにはどうすればよいですか?
AIのタブ譜作成ツールに音声ファイルをアップロードするか、YouTubeのリンクを貼り付けます。楽器としてギターを選び、採譜結果を確認して修正してから書き出します。Songscriptionのギタータブ譜作成ツールはMP3、WAV、YouTubeのURLに対応しています。バンド全体の音源からギターを分離して採譜します。有料プランではGuitar Pro、PDF、MIDI、MusicXMLで書き出せます。先に精度を確かめたいときは、30秒間の採譜を無料で試せます。
AIで作ったギターのタブ譜はどのくらい正確ですか?
クリアな録音なら、音の約70〜90%を正しく採譜できます。単音のフレーズやストロークで弾いたコードは採譜しやすく、速いソロや音が細かく重なるフィンガーピッキングは苦手です。重なった音を一つの和音にまとめたり、音量の小さいゴーストノートを拾い損ねたりすることがあります。最初の結果をそのまま使わず、エディターでタイミングやところどころの音の間違いを直すつもりで使ってください。
録音から編集可能なGuitar Proファイルを作れるツールはどれですか?
SongscriptionとKlangio Guitar2Tabsは、どちらも編集できるGuitar Proファイルを書き出せます。Songscriptionはバンド全体の音源からギターを分離し、同じアップロードからPDF、MIDI、MusicXMLも書き出せます。Tabtifyもブラウザー上でGP5とGPXを書き出せます。audio2guitarの書き出し形式はPDFとMIDIのみで、Guitar Proファイルには対応していません。タブ譜をあとから編集する用途より、曲を覚える用途に向いています。
