曲のキーを耳で調べるには、メロディーが落ち着く音を探し、メジャーかマイナーかを聴き分けます。テンポは、曲に合わせて拍を取り、1分あたりの拍数を数えると分かります。キー、テンポ、拍子の三つを最も手早く調べるには、録音を採譜ツールに読み込みます。検出された結果は、耳でも確かめてください。
曲を弾くときも、移調やアレンジをするときも、まず知りたいのがこの三つです。耳で調べる練習をすると、音楽の基礎となる聴く力も鍛えられます。すぐに答えを知って先に進みたいときは、自動検出が使えます。
耳でキーを調べる
まず、曲を聴いていると何度も戻りたくなる音を探します。曲に合わせて口ずさみながら、落ち着く感じのする音に耳を向けてください。フレーズの終わりにメロディーがたどり着く音や、自然に歌い終えたくなる音が手がかりです。この音が、キーの名前のもとになる主音です。鍵盤やチューナーで音を確かめ、音名を調べます。
次は、メジャーかマイナーかを聴き分けます。メジャーは明るく開放的で、落ち着いた響きになりやすく、マイナーは暗さや重さ、切なさを感じさせます。主音から、その曲に合うスケールを上に向かって歌い、3番目の音を聴いてください。明るく持ち上がるような響きならメジャー、その音が少し低く、悲しげに響くならマイナーが候補です。Cに落ち着いて明るく聞こえる曲ならCメジャー、Aに落ち着いて暗く聞こえる曲ならAマイナーです。
コード進行でも確かめます。曲は主音をもとにしたコードで始まり、終わることが多いため、最初と最後のコードは、ほとんどの場合キーの手がかりになります。コード進行が何度もGに戻り、最後もGで終わるなら、キーもGである可能性が高いです。キーとシャープやフラットの関係は、調号の解説で詳しく説明しています。コード進行そのものを調べたいときは、曲のコードを調べる方法を参照してください。
テンポとBPMを調べる
テンポは曲の速さのことで、1分あたりの拍数を表すBPMで測れます。拍は、足でリズムを取るときに感じる一定の刻みです。その刻みが1分間に何回あるかを数えたものがBPMです。ゆっくりしたバラードなら70BPM前後、軽快なポップスなら120BPMあたりがよくあります。
測るときは、自然に手拍子を打つときの一定の拍に合わせてリズムを取ります。15秒間の拍数を数え、その数を4倍してください。15秒間に25拍なら100BPMです。1秒間だけ数えるよりも、15秒間数えてから4倍するほうが、少しの数え間違いで値が大きくずれるのを防げます。
もっと手早く測るなら、タップテンポを使います。多くのメトロノームアプリには、曲に合わせてタップするボタンがあります。アプリがタップの間隔を平均して、BPMを表示します。数秒間タップし、数値が安定するのを待てば、計算せずにテンポが分かります。
拍子を調べる
拍子記号は、拍がどのようにまとまっているかを示します。繰り返しの始まりに感じる、アクセントのついた強い拍を聴き取ってください。その拍から次の強い拍までを数えます。このまとまりが、拍子を知る手がかりです。
「イチ、ニ、サン、シ、イチ、ニ、サン、シ」と4拍ごとに強い拍が来れば、4/4拍子です。ポップスでは特によく使われます。「イチ、ニ、サン」と3拍ごとなら、ワルツのような3/4拍子です。6つの細かい拍が流れるようにまとまり、大きく二つに揺れる感じがするなら、たいてい6/8拍子です。多くの曲は4/4拍子なので、まず4拍ずつ数えてみて、合わなければ別の拍子を試してください。拍子記号の上と下の数字の意味は、拍子記号の解説で詳しく説明しています。
録音から自動で調べる
最も手早いのは、録音をソフトウェアに読み込んで調べる方法です。採譜ツールは音符を正しく並べるために、キー、テンポ、拍子を判定します。その判定結果をそのまま確認できます。Songscriptionでは、音声ファイル、YouTube、TikTok、Instagramのリンク、またはその場で演奏して録音した音源から楽譜を作るときに、この三つを自動で検出します。音符と一緒にコード記号も表示します。
検出された値は、有力な候補として耳でも確かめてください。キーの自動検出では、聴き取ったキーと平行調の関係にある長調や短調が表示されることがあります。この二つは同じ構成音を使うためです。テンポも実際の半分や2倍になり、90BPMの曲が45BPMや180BPMと判定されることがあります。表示されたキーが曲の落ち着くコードと合っているか、BPMが曲に合わせて取る拍と合っているか、結果を見ながら聴いて確かめてください。
無料では曲の最初の30秒を採譜できます。キーとテンポを調べるには十分な長さです。音が重なったバンド全体の録音よりも、一つの楽器だけを録音した音源のほうが、検出はうまくいきます。音声から楽譜を作るページから始められます。検出の仕組みを知りたいときは、AIによる採譜の仕組みを参照してください。
よくある質問
曲のキーはどうやって調べますか?
まず、メロディーが何度も戻ってきて、落ち着く感じのする音を探します。その音を基準に、曲の響きが明るいメジャーなのか、暗さや切なさのあるマイナーなのかを聴き分けます。曲の最初と最後のコードはキーの手がかりになることが多いので、コード進行でも確かめてください。基準となる音名とメジャーかマイナーかが分かれば、GメジャーやEマイナーのようにキーを特定できます。
曲のBPMはどうやって調べますか?
自然に手拍子を打つときの一定の拍に合わせて、足でリズムを取ります。15秒間に何拍あったかを数えて4倍すると、1分あたりの拍数が分かります。メトロノームアプリのタップテンポを使えば、この計算はアプリが済ませてくれます。採譜ツールで録音からテンポを検出する方法もあります。ただし、自動検出では実際の半分や2倍の値が出ることがあるので、耳でも確かめてください。
曲の拍子はどうやって調べますか?
繰り返し現れる強い拍を聴き取り、そこから次の強い拍までを数えます。4拍ごとに強い拍が来れば4/4拍子、3拍ごとなら3/4拍子です。6つの細かい拍が揺れるようにまとまって聞こえる曲は、たいてい6/8拍子です。ポップスでは4/4拍子が多いので、まずは4拍ずつ数えてみて、合わなければ別の拍子を試してください。
アプリで曲のキーとテンポを自動検出できますか?
はい。採譜ツールは録音を解析し、音符と一緒にキー、テンポ、拍子記号も示します。Songscriptionでは、ファイル、リンク、録音を採譜するときに、この三つを自動で検出します。結果は有力な候補として、耳でも確かめてください。キーは平行調の長調や短調として判定されたり、テンポは実際の半分や2倍の値になったりすることがあります。
