音楽採譜ツールの選び方に関連する記事です。
Klangioには、AIで採譜する複数の製品があります。Piano2Notes、Guitar2Tabs、Drum2Notes、Sing2Notes、印刷された楽譜を読み取るScan2Notes、Melody Scannerのほか、複数の楽器に対応するTranscription Studio、DAWプラグイン、開発者向けAPIもあります。製品全体ではピアノ、ギターの五線譜とTAB譜、ベース、ドラム、ボーカルに対応し、PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Pro形式で書き出せます。
ただ、楽器ごとにアプリが分かれているため、始める前に使うアプリを選ぶ必要があります。無料で試せるのは約20秒のプレビューです。その後はチケット制のサブスクリプションに移り、チケット数によって採譜できる量が決まります。こうした仕組みや料金体系が合わない場合には、ほかのツールが候補になります。
Klangioが得意なこと
Klangioには、Songscriptionにはないものが二つあります。DAWプラグインを使えば、DAWのセッション内で採譜できます。開発者向けAPIでは、Klangioのモデルを自社製品に組み込めます。どちらかが必要なら、Klangioを選ぶ具体的な理由になります。
一方で、アプリの使い分けやチケットの管理には手間がかかります。採譜のたびに楽器に合ったアプリを選ぶ必要があり、採譜できる量にはチケット数による上限があります。複数の楽器を扱うと、この準備や管理の手間が増えます。複雑な音源の採譜結果には、ほかのツールと同じように修正が必要です。
代わりに使えるツール
Songscriptionは、複数の楽器に対応した一つのウェブアプリです。MP3、WAV、M4A、MP4、MIDIをアップロードするほか、YouTube、Instagram、TikTokのリンクを貼り付けたり、マイクで録音したりできます。対応楽器の中で最も採譜の完成度が高いのはピアノです。ギター、ベース、バイオリン、フルート、トランペット、サックス、ドラムにも対応し、ボーカルは実験段階です。
1回のアップロードで、PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Proの4形式すべてに書き出せます。コードの検出にも対応しています。ピアノ演奏をそのまま採譜するほか、ピアノカバー用のアレンジも作れます。無料枠では30秒の音源を繰り返し採譜できます。
複数の楽器が入った録音から一つのパートを採譜するには、対象の楽器を選びます。バンドやアンサンブルをまとめて採譜するには、複数楽器の採譜を選びます。鍵盤楽器、ギター、ベースから弦楽器、金管楽器、木管楽器、シンセ、歌声、ドラムまで、聴き取った楽器ごとにパートを分けて、一度に採譜します。
AnthemScoreは、Lunaverusのデスクトップアプリです。Windows、Mac、Linuxに対応し、オフラインでニューラルネットワークを動かして採譜します。デスクトップ版は買い切りなので、サブスクリプションやチケット制を避けたい場合に向いています。ピアノやインスト曲が得意で、PDF、MusicXML、MIDI形式に書き出せます。ギターのTAB譜作成やパート分けには対応していません。楽器の対応範囲はKlangioより狭いものの、料金の仕組みはシンプルです。
機能と料金の比較
| Klangio | Songscription | AnthemScore | |
|---|---|---|---|
| アプリの構成 | 楽器ごとに別のアプリ | 一つのウェブアプリ | 一つのデスクトップアプリ |
| 対応楽器 | ピアノ、ギター、ベース、ドラム、ボーカル | ピアノ、ギター、ベース、ドラム、バイオリン、フルート、サックス、トランペット、ボーカル。複数楽器の採譜にも対応 | ピアノやインスト曲が中心 |
| 1回のアップロードで書き出せる形式 | 各アプリで4形式すべて | PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Pro | PDF、MusicXML、MIDI |
| DAWプラグインとAPI | 両方あり | プラグインなし。APIはEnterpriseのみ | なし |
| 無料で使える範囲 | 約20秒のプレビュー | 30秒の音源を無料で繰り返し採譜 | 30日間の体験版。1曲につき30秒 |
| 料金の仕組み | チケット制のサブスクリプション | Free、Plus、Proの月額プラン | 買い切り(デスクトップ版) |
用途に合わせた選び方
よく使う用途を基準に選んでください。
- 一つのツールでさまざまな楽器を採譜したい場合。 Songscriptionは、一つのウェブアプリでピアノ、ギター、ベース、バイオリン、フルート、トランペット、サックス、ドラムに対応しています。楽器ごとの音の特徴を学習した個別のAIモデルを使います。アプリの切り替えやチケットの管理をせずに、1回のアップロードで4種類すべての形式に書き出せます。
- DAWプラグインやAPIが必要な場合。 KlangioにはDAWプラグインと開発者向けAPIがあります。これらを使うなら、Klangioを使い続ける理由になります。
- 短い音源を無料で繰り返し試したい場合。 Songscriptionの無料枠では、30秒の音源を繰り返し採譜できます。Klangioの約20秒のプレビューは、短く試すためのものです。無料で継続して採譜するための枠ではありません。
- サブスクリプションもチケット制も避けたい場合。 ピアノ中心の用途なら、デスクトップ版を買い切りで使えるAnthemScoreが合います。
2製品を詳しく比べるならSongscriptionとKlangioの比較、3製品をまとめて比べるならSongscription、Klangio、AnthemScoreの比較を参照してください。オフラインのデスクトップアプリを検討している場合は、SongscriptionとAnthemScoreの比較も参考になります。
実際の音源で試す手順
まずは同じ短い音源を二つのツールで採譜して、結果を比べます。複数の楽器を採譜するなら、それぞれ何個のアプリと何枚のチケットが必要かも数えてください。楽器が増えると、その手間や消費量もすぐに増えます。
採譜した結果は、次に使うソフトや用途に合った形式で書き出します。1回のアップロードで書き出す流れを試すには、音源から楽譜を作成し、音楽ファイルの書き出し形式ガイドで適した形式を選んでください。使い続けるかを決める前に、楽器と予算に合ったツールで実際の曲を1曲採譜しておくと、使い勝手を確かめられます。
よくある質問
Klangioとはどんなサービスですか?
Klangioは、ベルリンのAI採譜企業です。楽器ごとに分かれたPiano2Notes、Guitar2Tabs、Drum2Notes、Sing2Notesのほか、楽譜をOCRで読み取るScan2Notes、Melody Scannerを開発しています。複数の楽器に対応するTranscription Studio、DAWプラグイン、開発者向けAPIもあります。製品全体ではピアノ、ギターの五線譜とTAB譜、ベース、ドラム、ボーカルに対応し、PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Pro形式で書き出せます。無料と有料のプランがあり、無料で試せるのは約20秒のプレビューです。その後は、チケット数で利用量が決まるサブスクリプションを使います。
楽器ごとに分かれたKlangioのアプリより、一つのアプリを使う利点は何ですか?
Klangioでは、楽器に合ったアプリを選んで採譜します。一つの楽器の採譜には使えますが、複数の楽器を採譜するときは切り替えに手間がかかります。Songscriptionは、一つのウェブアプリでピアノ、ギター、ベースなどに対応しています。1回のアップロードでPDF、MIDI、MusicXML、Guitar Pro形式に書き出せるので、楽器ごとにアプリを行き来せずに済みます。
Klangioは無料で使えますか?
Klangioには無料と有料のプランがあります。無料で試せるのは約20秒のプレビューで、その後はチケット制のサブスクリプションを使います。継続して採譜するための無料枠ではなく、短く試すためのものです。Songscriptionの無料枠では、30秒の音源を無料で繰り返し採譜できます。有料の採譜時間を使わず、短い音源を試し続けられます。日を分けて実際の曲で確かめたいときは、この違いが選ぶ基準になります。
複数の楽器を採譜するなら、Klangioの代わりに何がおすすめですか?
Songscriptionは一つのウェブアプリで多くの楽器に対応し、1回のアップロードで4種類すべての形式に書き出せます。楽器ごとにアプリを切り替えたくない場合に向いています。AnthemScoreは、ピアノやインスト曲に強い、オフラインで使えるデスクトップアプリです。買い切りで使えます。採譜する楽器と希望する料金の仕組みに合わせて選んでください。2026年のおすすめ音楽採譜ソフトでは、ほかのツールも比較しています。