この記事は、Sunoを演奏や曲作りに使うためのガイドの一部です。
SunoとUdioの比較では、長い間、音の好みが中心でした。どちらのボーカルがより自然に聞こえるか、作りたいジャンルに合うか、曲の構成をどこまで調整できるか。今も大事な点ですし、答えは人によって分かれます。
ただ、2026年には、演奏や制作に使う人が先に考えたい、もっと具体的な違いが生まれました。作った曲をアプリの外に取り出せるかどうかです。
先に結論
曲を生成してアプリ内でストリーミングや共有をするなら、どちらも優れています。音の好みで選べます。一方、曲を演奏する、採譜する、リリースする、バンドに渡すなど、その後に何かをしたいなら、現在はSunoのほうが実用的です。Sunoではオーディオを取り出せますが、Udioではほとんど取り出せません。
主な違い
| Suno | Udio | |
|---|---|---|
| オーディオのダウンロード | 有料プランで可能(MP3、WAV) | 新曲はほぼ不可 |
| ステム | 有料プラン(Pro以上)で利用可能 | 書き出し不可 |
| MIDI書き出し | PremierのStudioで可能、大まかな下書き | 不可 |
| 楽譜 | 標準機能では作成不可 | 標準機能では作成不可 |
| 無料プラン | あり、非商用 | あり、アプリ内で利用 |
| サービスの方向性 | 一般向けアプリ。有料プランで上限付きダウンロード | ライセンス契約に基づくストリーミング専用サービス。曲はアプリ内で利用 |
曲を取り出せるか:2026年に生まれた違い
両社は2024年、学習データをめぐって大手レーベルから訴えられました。2025年末にかけて和解が進み、サービスの形も変わりました。
Universal Music Groupは2025年10月にUdioと和解しました。Udioはダウンロードを停止した後、以前に作った曲を取り出せる短い期間を設け、それから曲をアプリ内で聴くストリーミング専用のサービスへ移行しました。発表された計画では、許諾を受けた音楽のリミックスを中心とするライセンスサービスになる予定です。聴くだけなら問題はありませんが、作った曲を外で使いたい人には壁になります。
Sunoは2025年11月にWarner Musicと和解し、利用条件を厳しくしました。それでも、有料プランでは月ごとの上限付きでダウンロードを続けています。有料プランではステムも使え、PremierのStudioではMIDIを作れます。
Sonyは2026年半ばの時点でどちらの会社とも和解しておらず、法的な状況はまだ定まっていません。利用条件が再び変わることもあります。
音質、ボーカル、曲作り
音楽そのものについては、どちらも高い水準にあり、差は小さいです。好みは曲や聴く人によって分かれます。Udioは細かいところまで聴こえる高音質のオーディオと、自然なボーカルで早くから評判を得ました。今もその音を求めてUdioを選ぶプロデューサーは多くいます。
Sunoには曲を作ったり続きを加えたりする機能が豊富にあり、多くの人が活発に使っています。編集を続けたい人向けの作業画面、Studioもあります。両方の無料プランに同じ指示を入力して、普段作るジャンルの曲を自分の耳で比べてみてください。生成直後に得られるのは、どちらもステレオミックスです。パートごとのオーディオや楽譜ではありません。
料金
Sunoには、毎日付与されるクレジットを非商用で使える無料プランがあります。Proは月額約10ドルで、商用利用の権利と、より多くのクレジットが付きます。Premierは月額約30ドルで、MIDI書き出しと高度なステム分離ができるSuno Studioも使えます。
Udioにも無料と有料のサブスクリプションがあります。ただ、現在は移行期間中で、新曲をダウンロードできません。クレジットの量に加えて、作った曲をどう使えるかを確認する必要があります。利用条件は頻繁に変わるため、両社の最新の料金ページを直接確認してください。
商用利用の権利と著作権
サービスの利用規約で商用利用が許されるかどうかと、その曲の著作権を持てるかどうかは別の話です。商用利用には、一般には有料プランが必要です。著作権を持つには、法律上のさらに厳しい要件を満たす必要があります。
米国では、指示文だけから生成されたトラックには人間の著作者がいないため、著作権登録できません。この立場は2026年にかけて裁判所でも支持されました。自分で書いた歌詞や録音した演奏、実際のアレンジを加えると、人が創作した作品として保護できるものになります。これはどちらのサービスにも共通する話です。
生成した曲を分解し、自分の曲として作り直す理由もここにあります。具体的な進め方は、Sunoで作った曲を完成させるためのガイドで紹介しています。
どちらを選ぶ?
- 曲を作ってストリーミングや共有ができれば十分な場合。 どちらも使えます。両方を試して、音で選んでください。
- 曲を覚える、演奏する、採譜する、リリースする場合。 オーディオを書き出せるSunoが向いています。その後の作業にはオーディオが必要です。
- ステムやMIDIをDAWに取り込んで制作する場合。 SunoのPremierのStudioが候補です。MIDIは大まかな下書きなので、後で手直しが必要です。
- アプリ内で聴く曲の音質を重視する場合。 Udioを試してみてください。曲はアプリ内にとどまります。
曲をアプリの外で使いたくなったら、オーディオを書き出してSongscriptionに渡せます。Songscriptionはオーディオを楽譜、ピアノロール、MIDIに変換します。楽譜を読んだり、編集したり、演奏したりできます。1回のアップロードからPDF、MusicXML、Guitar Pro形式でも書き出せます。
一連の流れは2026年のAI音楽制作ワークフローで、採譜の手順はSunoの曲を楽譜にする方法で詳しく紹介しています。
よくある質問
2026年のSunoとUdioの一番の違いは何ですか?
実用面での一番の違いは、作った曲をアプリの外に取り出せるかどうかです。Udioは2025年末に大手レーベルと和解した後、ストリーミング中心のモデルへ移行し、ほとんどの利用者が新しく作った曲をダウンロードできなくなりました。曲は主にUdio内に残ります。Sunoでは有料プランならオーディオのダウンロードとトラックのステム分離ができます。PremierのStudioでは、ステムをMIDIに変換することもできます。アプリの外で曲を使うなら、この違いはほかの多くの違いよりも大きいです。
Udioで作った曲は今もダウンロードできますか?
2025年末以降に作った曲は、ほとんどの場合ダウンロードできません。UdioはUniversal Music Groupとの和解後にダウンロードを停止し、以前の曲を取り出せる短い期間を設けた後、作った曲をアプリ内で聴くストリーミングモデルへ移行しました。移行後に書き出しを再開する可能性は示されていますが、時期は決まっていません。変更前にダウンロードした曲は引き続き手元に残せます。Sunoでは有料プランでダウンロードできます。
曲を演奏したりリリースしたりしたい場合は、どちらが向いていますか?
Sunoです。オーディオを取り出せるので、その先の作業に進めます。ファイルがあれば、採譜して楽譜やMIDIにしたり、曲を覚えたり、バンドにパートを渡したり、実際の演奏で録り直したりできます。Udioでは新曲をアプリの外に取り出しにくいため、こうした作業が難しくなります。どちらを使う場合も、AIだけで生成したトラックは米国で著作権登録できません。著作権を持ってリリースしたいなら、通常は人が実際に手を加える必要があります。
SunoとUdioは楽譜やMIDIを書き出せますか?
どちらも楽譜は書き出せません。Udioでは現在、新曲のオーディオ、ステム、MIDIはいずれも書き出せません。Sunoの有料プランではステムを書き出せます。PremierのStudioではステムをMIDIに変換できますが、コードや記譜は含まれず、仕上がりは大まかな下書きです。どちらの曲も、読んで演奏できる楽譜にするには、オーディオを専用ツールで採譜する必要があります。