資料ピアノロールAndrew Carlins•読むのに約7分

ピアノロールとは? 楽譜が読めなくても曲を弾ける仕組みと使い方

ピアノロールは、音楽をグリッド上の色付きの棒で表します。高い音は上に、長い音は長い棒で表示されます。見方の基本はほぼこれだけです。楽譜の読み方を習っていなくても、曲を弾き始めやすい表示です。

楽譜の読み方を知らなくても読めるピアノロールの見方

この記事は、ピアノロールで曲を覚えるためのガイドの一部です。

ピアノロールは、音楽をグリッド上の長方形の棒で表す方法です。音の高さは上下の位置で表し、高い音ほど画面の上に表示されます。時間は左から右へ進み、長く鳴る音ほど棒も長くなります。たいてい左端には鍵盤があり、どの高さの音かを確かめられます。

基本はほぼこれだけです。カレンダーや棒グラフが読めれば、ピアノロールも読めます。音楽は好きだけれど楽譜の読み方は習っていない、そんな人にも知ってほしい見方です。

名前の由来

ピアノロールという言葉は、コンピューターよりずっと前からありました。約100年前に広く使われていた自動演奏ピアノは、穴の開いた長い紙のロールで動いていました。一つひとつの穴が特定の音に対応し、紙の幅のどの位置に穴があるかで音の高さが決まります。穴の長さは、音が鳴り続ける長さを示していました。ロールを通すと、ピアノが自動で演奏したのです。

音楽ソフトが登場すると、この見た目がそのまま音符の編集に取り入れられました。今使われている棒の並ぶグリッドは、穴の開いた紙のロールから生まれたデジタル版です。直感的に分かる形だったからこそ、この表示方法が今も使われています。

1分ほどで分かるピアノロールの見方

見るところは3つだけです。どれもなじみのある考え方です。

  • 高さはピッチを表します。 上のほうにある棒は高い音、下のほうにある棒は低い音です。左の鍵盤で、どの音かを確かめられます。
  • 長さは音の長さを表します。 短い棒は短く鳴る音、長い棒は伸ばす音です。棒の幅を見ればリズムが分かります。
  • 縦に重なった棒は和音を表します。 複数の棒が同じ列に並んでいるときは、それらの音を同時に弾きます。

五線譜では、同じ情報を符頭、符幹、符尾、音部記号、調号、拍子記号で表します。それぞれの記号がどんな音を表すのか、少しずつ覚える必要があります。

楽譜は音楽を正確に表せる便利なものです。ただ、初めて曲を弾くまでに読むことを覚える必要があります。ピアノロールなら、先に曲を弾き始められます。

楽譜を読めなくても使える理由

楽譜を読まない優れたミュージシャンはたくさんいます。独学のギタリストやプロデューサー、歌手、ドラマー、耳で覚えてきた人たちです。ピアノロールなら、楽譜の読み方を知らなくても曲に取りかかれます。

棒は鍵盤に直接対応しているので、記号を読み解くことなく、棒に合う鍵盤を弾けます。曲の再生に合わせて表示が流れる様子を見れば、聴こえる音と目に見える形が結びつきます。静止した楽譜とは違うところです。ピッチを下げずに再生速度を落とせるので、速いフレーズも追いかけてまねしやすくなります。

ピアノロールは、一曲を覚えるときにも使いやすい表示です。初見で楽譜を読む必要はありません。手の動きが分かる表示を見ながら、自分のペースで音を合わせていけます。

ピアノロールと楽譜の比較では、それぞれがどんなときに役立つかを詳しく説明しています。同じ音を違う形で表していて、ピアノロールは見方を覚えるまでの負担が少ないのが特徴です。

弾きたい曲のピアノロールを作るには

ピアノロールを手で描く必要はありません。曲の録音ファイルかリンクをSongscriptionに入れると、音声が音符に変換され、ピアノロールとして表示されます。ブラウザで見たり、再生したり、編集したりできます。

Songscriptionでは、ピッチを下げずに再生速度を落としたり、弾きやすい調に移調したり、違っているように見えるところを直したりできます。自分のペースで、曲を少しずつ区切って覚えられます。後から楽譜も読みたくなったら、同じ採譜結果を五線譜で表示したり、PDFやMusicXMLで書き出したりできます。音声をピアノロールに変える方法を初めての人向けに説明しています。

スマートフォンを鍵盤のそばに置いて練習したいなら、Anything Pianoでも、iPhoneやiPadで音声をピアノロールに変えられます。曲をパートごとに分けて一つずつ覚えられます。Anything Pianoが演奏を聴き取るので、書き出しをしなくてもどの音を弾いたかを確認できます。フィンガリングをオンにすると、ピアノロールに指番号も表示できます。

楽譜について知っておきたいこと

ピアノロールは曲を弾き始めやすい表示ですが、楽譜のすべてを置き換えるものではありません。五線譜はよりコンパクトで、フレーズの区切りやアーティキュレーションを詳しく表せます。ほかの演奏者にも通じる表し方なので、誰かと一緒に演奏するなら、いずれ少しは読めるようになりたくなるかもしれません。

ピアノロールから始めても、楽譜の読み方は必要になってから覚えられます。何曲か弾いてグリッド上の形がどんな音になるか聴いていると、音と結びつけながら楽譜を読めるようになります。

よくある質問

ピアノロールとは何ですか?

ピアノロールは、音楽をグリッド上の長方形の棒で表す方法です。縦の位置がピッチを表し、高い音ほど画面の上に表示されます。時間は左から右へ進み、長く鳴る音ほど棒も長くなります。音の高さを確かめるため、通常は左端に鍵盤が描かれています。もともとは自動演奏ピアノを動かす、穴の開いた紙のロールでした。その仕組みを取り入れた音符エディターが、デジタル音楽ソフトで広く使われるようになりました。棒の位置と長さを見て読むので、楽譜の読み方を習う必要はありません。

ピアノロールは楽譜より簡単ですか?

初めて曲を弾く人にとっては、たいていピアノロールのほうが簡単です。楽譜ではピッチやリズムが記号で表され、その読み方を覚える必要があります。ピアノロールでは位置と長さで直接示されるので、多くの人は1分ほどで見方をつかめます。一方、楽譜はよりコンパクトで、アーティキュレーションなどを正確に表せます。ほかの演奏者にも通じる表し方です。まずピアノロールで曲を弾き始め、少しずつ楽譜を覚えていく方法もあります。

楽譜を読まずにピアノロールで曲を覚えられますか?

はい。ピアノロールの棒は鍵盤に対応しているので、それぞれの棒に合う鍵盤を見つけて曲に合わせて弾けます。再生速度を落とせば、フレーズを自分のペースでさらえます。五線譜を読まずに、曲を最後まで覚える人もたくさんいます。採譜ツールを使えば、録音をピアノロールに変えて、表示を見ながら再生したり、曲を覚えたりできます。

楽譜が読めないために好きな曲を弾けずにいたなら、まずは楽譜なしで始めてみてください。曲を今すぐ読めるピアノロールに変えて、どこまで弾けるか試せます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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