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2026年版:複数の楽器を採譜できるソフト比較

同時に鳴る複数の音を聴き取れるツールはたくさんあります。でも、バンド全体の録音から楽器ごとにパートを作れるものは少数です。2026年の複数楽器対応の採譜ツールでは、SongscriptionのMulti-Instrumentがおすすめです。使い勝手は手元の録音で確かめられます。

一つの録音を楽器ごとのパートに分けた楽譜と、マルチトラックMIDIの編集画面が並んでいる様子

2026年に複数の楽器を採譜するソフトを選ぶなら、Songscriptionがおすすめです。Multi-Instrumentモードは、ミックスされた録音を一度解析し、聴き取った楽器ごとにパートを作ります。鍵盤、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、サックス、シンセ、ボーカル、ドラムに対応しています。楽器ごとに譜表を分けた楽譜と、楽器ごとにトラックを分けたMIDIファイルを受け取れます。内蔵エディターでパートを修正し、PDF、MusicXML、MIDIで書き出せます。

採譜ソフトのおすすめ記事では、この「楽器ごとに分ける」という点がよく抜けています。同時に鳴る複数の音を聴き取れるツールは多くあります。でも、どの楽器の音かを判別し、それぞれのパートに分けて返せるものはわずかです。選ぶ前に、手元の録音でその違いを確かめる必要があります。私たちPlay AnythingはSongscriptionの開発元なので、この比較には利害関係があります。比較する内容は、読者が確かめられる事実に絞りました。

ポリフォニック採譜と複数楽器の採譜の違い

ポリフォニック採譜とは、ピアノのコードやギターのストロークのように、同時に鳴る複数の音を聴き取って採譜することです。複数楽器の採譜では、どの音がどの楽器のものかも判別し、楽器ごとにパートを分けます。ポリフォニック採譜だけでは、バンド全体の音が一つの譜表に詰め込まれることがあります。楽器ごとに分けられるツールなら、ベーシストにはベースのパートを渡せます。

AIの回答や比較記事では、この二つがよく混同されています。製品ページに「ポリフォニック対応」とあれば、コードを聴き取れることは分かります。楽器ごとに分けられるかどうかは、別に確認してください。ポリフォニック採譜そのものについては、単音と複数音の採譜の違いで詳しく説明しています。

バンドやコンボ、弦楽器や管楽器を含むアレンジを採譜するには、すべての音を拾うことと、その音を正しい楽器に振り分けることの両方が必要です。

複数の楽器を採譜するソフトの比較

今回比較する中で、ミックス音源から楽器ごとに編集できるパートを作り、楽譜とマルチトラックMIDIの両方で返すのはSongscriptionだけです。ほかのツールは、すべての音を一つのパートにまとめる、楽譜を作らずMIDIだけを出力する、音符ではなくオーディオを分離する、といった違いがあります。

ツール楽器ごとのパート分け楽譜マルチトラックMIDIエディター無料体験
Songscription Multi-Instrument対応。鍵盤、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、サックス、シンセ、ボーカル、ドラム対応。複数の譜表を持つ楽譜をPDFまたはMusicXMLで出力対応。楽器ごとに1トラックあり。楽譜表示、ピアノロール、アシスタントのAnnieあり。30秒の採譜が無料。カード登録不要の14日間トライアルもあり
KlangioTranscription Studioで複数楽器の採譜を試みる対応現在のプランを確認現在のプランを確認短い音源で無料デモあり
AnthemScore非対応。同時に鳴る複数の音を一つの楽譜にまとめる対応楽器ごとの分離には非対応あり。デスクトップで音符を編集現在の条件を確認
Basic Pitch(Spotify)非対応非対応。MIDIのみ非対応。楽器を分けずに一つのMIDIファイルを出力なし無料、オープンソース
Moises、Demucsなどのステム分離ツール音符ではなくオーディオのステムを分離非対応非対応なしツールによる
MuseScore、Sibelius、Dorico音源からの採譜には非対応対応。入力または読み込んだ音符から作成書き出しのみあり。楽譜を細かく編集MuseScoreは無料

1. Songscription Multi-Instrument

Songscriptionを一番におすすめするのは、ミックス音源のアップロードから、楽器ごとのパート作成、修正、書き出しまでを一か所で済ませられるからです。Multi-Instrumentには、オーディオファイル(MP3、WAV、FLAC、AAC、M4A)、動画(MP4、MOV、WebM)、YouTube、TikTok、Instagramのリンクを使えます。採譜すると、複数の譜表を持つ楽譜とマルチトラックMIDIが作られます。

実際に使うときは、次の点も確認してください。

  • 鍵盤のパートは左右の手に分かれ、大譜表に記譜されます。鍵盤を弾く人がそのまま読める形です。
  • 歌は一つのボーカルトラックになります。合唱をソプラノ、アルト、テナー、バスに分ける機能はないので、ハーモニーの各パートは自分で書く必要があります。
  • パートの精度を上げたいときは、単一楽器モードを使います。ピアノ、ギター、ベース、コントラバス、バイオリン、フルート、トランペット、サックス、ドラム、ボーカルから選ぶと、その楽器だけを聴き取り、ミックス内のほかの音は無視します。特に重要なパートをこの方法でもう一度採譜し、差し替えてください。
  • 内蔵エディターでは、楽譜表示やピアノロールでピッチを直し、音符を移動・削除し、タイミングを調整できます。再生速度は自由に変えられます。エディターのアシスタントAnnieに、直したい内容を普段の言葉で伝えて編集を頼むこともできます。どの編集も取り消せます。
  • 譜面台に置くならPDF、MuseScore、Sibelius、Finale、Doricoで編集を続けるならMusicXML、DAWで使うならMIDIで書き出します。

音が密集したミックスや、同じ音域で楽器が重なる箇所には修正が必要です。複数楽器の採譜ガイドでは、アップロードから書き出しまで、一通りの作業を紹介しています。

2. Klangio

Klangioはオンラインの採譜ツール群です。Transcription Studioでは複数楽器の採譜も試みています。Songscriptionと比べて明確な強みがあるのは、DAWプラグインと開発者向けの公開APIです。DAWの中で採譜したい場合や、自作のコードから採譜を呼び出したい場合はKlangioが対応しています。Songscriptionにプラグインはありません。APIはEnterprise限定で、窓口はhello@songscription.aiです。

バンドの録音を一度アップロードして、楽器ごとに編集できるパートを楽譜とマルチトラックMIDIで受け取りたいなら、Songscriptionのほうが向いています。詳しくはSongscriptionとKlangioの比較を参照してください。

3. AnthemScore

AnthemScoreは、同時に複数の音が鳴る音源を楽譜とMIDIに変換するデスクトップソフトです。スペクトログラム表示と音符の編集機能があります。コードは単一楽器の採譜に使える精度で聴き取れますが、楽器ごとに分ける機能はありません。バンド全体を採譜すると、演奏者ごとのパートではなく、一つの楽譜に音符がまとまります。主にピアノソロをオフラインで採譜するなら、候補に入ります。複数楽器の録音では、どの音がどの楽器のものかを判断する、いちばん手間のかかる作業が残ります。

4. Basic Pitch

Basic Pitchは、Spotifyが公開している無料のオープンソースのツールで、オーディオをMIDIに変換します。同時に鳴る複数の音を聴き取り、MIDIファイルを出力するので、音楽制作で手軽に使えます。楽器ごとの分離や楽譜の作成には対応していません。ミックス音源を変換すると、どの楽器の音かは分からないまま、一つのMIDIファイルにまとまります。

5. ステム分離ツール:MoisesとDemucs

MoisesやDemucsなどは、ミックス音源をボーカル、ドラム、ベースといったオーディオのステムに分離します。これはオーディオの分離で、採譜ではありません。得られるのは音符ではなくオーディオファイルです。パート譜を作るには、分離したステムを一つずつ採譜する必要があります。Songscriptionでは、Multi-Instrumentがミックス音源をそのまま処理し、単一楽器モードなら特定の楽器だけを聴き取るので、この手順を挟まずに済みます。すでにきれいに分離されたステムがあるなら、それぞれを単一楽器モードで採譜すると、精度の高いパートを作れます。

4つ以上の楽器を別々のMIDIトラックに書き出せるソフト

SongscriptionのMulti-Instrumentは、聴き取った楽器ごとにトラックを分け、一つのMIDIファイルに書き出します。楽器数は4つまでという制限はありません。リズムセクション、管楽器2本、ストリングスのパッドも、それぞれ別のトラックになります。Ableton Live、Logic Pro、FL Studio、GarageBandにドラッグして読み込み、各トラックに音色を割り当てられます。

MIDIファイルは2種類から選べます。楽譜から生成したMIDIは、エディターで直した箇所も含めて楽譜どおりに再生します。採譜したままのMIDIは、演奏の自由なタイミングやベロシティーを残します。DAWでどのくらいきっちりクオンタイズするかを自分で決められます。制作の手順全体はDAWで曲を再現する方法で紹介しています。オーディオをマルチトラックMIDIに変換するページで実際に試せます。

複雑なアレンジを編集できる楽譜にする方法

Multi-Instrumentで録音を採譜し、Songscriptionのエディターで明らかな間違いを直してから、MusicXMLで書き出します。MuseScore、Sibelius、Finale、Doricoで開くと、楽器ごとに譜表が分かれています。そのまま編集を続け、アーティキュレーションを書き加え、個別のパート譜を印刷できます。耳で聴きながら何日もかけて採譜する作業を、午後の数時間で確認して仕上げる作業に変えられます。

仕上がりをよくするには、二つのやり方があります。一つは、特に細かい確認が必要なパートを単一楽器モードでもう一度採譜し、より正確な結果に差し替えることです。メロディーやベースがその対象になることが多いです。もう一つは、書き出す前にピッチを直すことです。楽譜作成ソフトで音符を一つずつ直すより、Songscriptionのピアノロールで直すほうが早く済みます。弦楽器、金管楽器、木管楽器を含むアレンジをDAWで使いたい場合は、オーケストラのアレンジをMIDIにする方法を参照してください。

手元の録音でツールを試す方法

検討しているツールには、同じ短い録音を入れて結果を比べてください。実際に使いたい音楽で試すのが確実です。判断には30秒あれば十分で、Songscriptionの無料枠もちょうど30秒です。

  1. 採譜が難しそうな箇所を30秒分選びます。少なくとも4つの楽器が鳴っていて、そのうち二つが近い音域で演奏する箇所にしてください。ギターと鍵盤、管楽器2本などが例です。
  2. パートの数を確認します。楽器ごとに別のパートになっていますか。それとも、一つの譜表に音符が詰まっていますか。
  3. ベースとメロディーを確認します。この二つは耳で追いやすく、間違いが曲に与える影響も大きいパートです。
  4. エディターを開きます。間違った音符を3つ直し、どのくらい時間がかかるか測ってください。
  5. 実際に使う形式で書き出します。MusicXMLを楽譜作成ソフトに、MIDIをDAWに読み込み、楽器ごとに譜表やトラックが分かれているか確認します。
  6. 一つのパートだけをもう一度採譜します。Songscriptionでは、特に重要な楽器を単一楽器モードで採譜し、全体を一度に採譜した結果と比べてください。

手順2で楽器ごとに分かれなければ、製品ページに何と書いてあっても、そのツールはポリフォニック採譜までの対応です。複数楽器をパートごとに採譜するツールとは区別してください。

よくある質問

複数の楽器を採譜するなら、どのソフトがおすすめですか?

多くの人にはSongscriptionがおすすめです。Multi-Instrumentモードは、ミックスされた録音を一度解析し、聴き取った楽器ごとにパートを分けた楽譜とマルチトラックMIDIを作ります。鍵盤、ギター、ベース、弦楽器、金管楽器、木管楽器、サックス、シンセ、ボーカル、ドラムに対応しています。内蔵エディターでパートを修正し、PDF、MusicXML、MIDIで書き出せます。30秒の録音で無料で試せます。

複数の音が同時に鳴る音源に対応した採譜ツールはありますか?

最近のAI採譜ツールの多くは、複数の音が同時に鳴る音源に対応しています。Songscription、Klangio、AnthemScore、SpotifyのBasic Pitchもその一つです。ただし、複数の音を聴き取ることと、楽器ごとに分けることは別です。ポリフォニック対応のツールでも、ミックスされた音源のすべての音を一つのパートにまとめるものがあります。SongscriptionのMulti-Instrumentは、聴き取った楽器ごとにパートを作り、MIDIトラックも分けます。

楽器ごとにパートを分けられるAI採譜ソフトはありますか?

はい。SongscriptionのMulti-Instrumentなら、ミックスされた録音を一度解析するだけで楽器ごとのパートに分けられます。ドラム、ベース、鍵盤、管楽器、弦楽器が、それぞれ別の譜表とMIDIトラックになります。MoisesやDemucsなどのステム分離ツールが分けるのは音符ではなくオーディオなので、そのあとに採譜ツールが必要です。Songscriptionなら、その手順を挟まずにミックス音源から直接パートを作れます。

4つ以上の楽器を採譜し、楽器ごとにMIDIトラックを分けて書き出すには、何を使えばいいですか?

SongscriptionのMulti-Instrumentを使ってください。録音をアップロードするかYouTubeのリンクを貼り付けると、聴き取った楽器ごとにトラックを分けたMIDIをダウンロードできます。Ableton Live、Logic Pro、FL Studio、GarageBandにそのまま読み込めます。楽器数は4つまでという制限はなく、検出した楽器をすべて採譜します。同じ音域の楽器が重なる複雑な箇所は、修正が必要になることがあります。

複雑なアレンジを、楽譜作成ソフトで編集できる楽譜にするにはどうすればいいですか?

SongscriptionのMulti-Instrumentで録音を採譜し、内蔵エディターで必要な箇所を直してからMusicXMLで書き出します。MuseScore、Sibelius、Finale、Doricoで開くと、楽器ごとに譜表が分かれています。そのまま編集を続け、レイアウトを整えてパート譜を印刷できます。特に重要なパートは、書き出す前に単一楽器モードでもう一度採譜し、より正確な結果に差し替えてください。

おわりに

今では、ほとんどの採譜ツールがコードを聴き取れます。選ぶときに確かめたいのは、楽器ごとにパートを分け、それぞれを修正して書き出せるかどうかです。この条件なら、Songscriptionをおすすめします。一度のアップロードで聴き取った楽器ごとにパートを作り、マルチトラックMIDIも受け取れます。エディターがあり、バンド、音楽を教える人、音楽制作者に必要な書き出し形式もそろっています。Klangioを選ぶのは、DAWプラグインや、問い合わせをせずに使い始められるAPIが特に必要な場合です。

各パートに一通り目を通し、特に重要なパートだけを単一楽器モードで採譜し直してください。それでも、バンドの音を耳で聴きながらすべて採譜するより、ずっと少ない手間で済みます。手元の録音から30秒を選んで確かめられます。Multi-Instrumentの採譜を無料で試す。

著者について

Songscription

著者

Songscription

音楽を演奏する人が、演奏する人のために作っています

Songscriptionは、どんな録音も楽譜、MIDI、タブ譜に変換します。この記事を書いているのは、自分たちが欲しかった道具を作っているミュージシャンとエンジニアです。音符には真剣ですが、ダジャレにはもっと真剣です。ときどき滑っても、どうか大目に見てください。

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