資料ピアノロールAndrew Carlins•読むのに約6分

ピアノロールの読み方

ピアノロールでは、高い音ほど上に並び、時間は右へ進みます。棒の長さは、鍵盤を押さえておく時間です。楽譜を読んだことがなくても、この仕組みが分かれば読み始められます。

ピアノロールの読み方

ピアノロールは、音楽を図で表したものです。縦の位置が音の高さで、左端の鍵盤と見比べると、どの音かが分かります。時間は左から右へ進みます。一つひとつの音を表す棒の長さが、鍵盤を押さえておく時間です。

楽譜を読んだ経験は必要ありません。音部記号や調号、リズムを表す記号を読み解く必要もありません。高い音ほど上、後で弾く音ほど右にあり、長く伸ばす音ほど棒の幅が広くなります。

縦軸と横軸

ピアノロールの格子状の画面には、縦と横の2つの軸があります。縦軸はピッチ、つまり音の高さです。高い音は上に、低い音は下に並びます。

左端には、ピアノの鍵盤が縦向きに並んでいます。各行は鍵盤の一つに対応しているので、棒から左へたどれば、どの鍵盤を弾くかが分かります。ミドル Cの鍵盤と同じ行にある棒なら、その音はミドル Cです。

横軸は時間で、左から右へ進みます。薄い縦線が定規の目盛りのように並び、小節や拍を区切っています。左端にある音は曲の最初に鳴り、右にある音ほど後で鳴ります。上下でどの音かを、左右でいつ弾くかを読み取ります。

鍵盤を押さえる時間

一つひとつの音は長方形で表されます。その左端が、音の始まるタイミングです。画面下の拍の目盛りと見比べると、どの拍で弾き始めるかが分かります。

長方形の幅は、音を伸ばす長さです。何拍も伸ばす音は幅の広い棒になり、短い音は幅の狭い棒になります。幅をそのまま長さとして読めるので、別の値に読み替える必要はありません。

五線譜では、4分音符や2分音符、付点の付いた音符を見分けて、長さを判断します。ピアノロールなら、棒の幅を見るだけで音の長さが分かります。幅が広いほど、鍵盤を長く押さえます。同じ横位置に縦に重なった音は、和音として一緒に弾きます。

再生に合わせて読む

ピアノロールを再生すると、再生ヘッドと呼ばれる縦線が格子の上を左から右へ動きます。この線が棒の左端に届いた瞬間に、その音が鳴ります。線の位置を見れば、今、曲のどこを再生しているかが分かります。

練習用のピアノロールでは、線の代わりに音の表示が動くのが一般的です。棒が鍵盤に向かって流れたり、落ちてきたりします。次に弾く音がいつも同じ位置に到着するので、棒が鍵盤に届くタイミングで、その鍵盤を押します。

再生と連動しているので、再生速度を落とすこともできます。速いパッセージも、目で追って一緒に弾ける速さにできます。こうした練習の進め方は、ピアノロールで練習するためのガイドで詳しく説明しています。

ピアノロールと楽譜の違い

ピアノロールと楽譜は、同じ音を違う方法で表します。ピアノロールでは、音の高さは上下の位置、時間の経過は横方向の距離で分かります。覚える記号がなく、見た目から読み取れる仕組みです。

五線譜には、音の高さやリズム、強弱、アーティキュレーションなどが書かれています。アーティキュレーションは、音の出し方や切り方などを示す記号です。同じ広さに収められる情報はピアノロールよりずっと多いものの、読み方を覚えるには時間がかかります。

どちらが向いているかは、使う目的によります。楽譜を読んだことがなく、まず曲を弾きたいなら、ピアノロールのほうが早く読み始められます。楽譜はより詳しい情報を残せて、持ち運びにも向いています。音楽を演奏する人同士で共有できる、標準的な形式でもあります。ピアノロールから始めて、少しずつ楽譜へ移る人も多くいます。

詳しい比較はピアノロールと楽譜の違いにまとめています。ピアノロールという形式そのものについては、ピアノロールとはで説明しています。

ピアノロールが使われる場面

ピアノロールを見かける場面は、主に2つあります。一つは、音楽を作るソフトであるDAWです。DAWでは、ピアノロール上で音を編集します。Ableton、Logic、FL Studioでは、この格子の上に音を描き、ドラッグして動かし、長さを縮めます。

もう一つは練習用のアプリです。同じ格子の仕組みを使い、落ちてくる音に合わせて鍵盤や画面で弾きます。よく知られているSynthesiaでは、手元のMIDI ファイルを読み込みます。Anything Pianoは、録音からピアノロールを作ります。弾いている間はマイクで演奏を聴き取ります。音に指番号を表示することもでき、親指が1、小指が5です。

制作でも練習でも、基本の配置は共通です。上にあるほど高い音で、横方向に時間が進み、棒の幅が音の長さを表します。録音をこの形で見たいときの手順は、録音からピアノロールを作る方法で説明しています。Songscriptionなら、どんな録音からでも、1回の採譜でピアノロールと楽譜の両方を作れます。読みやすいほうを選んで使えます。

よくある質問

ピアノロールはどう読みますか?

ピアノロールでは、音の高さを縦の位置で表します。左端の鍵盤と見比べると、それぞれの音が分かります。時間は左から右へ進み、棒の長さは鍵盤を押さえておく時間です。高い音ほど上に、後で弾く音ほど右に並びます。棒の幅に合わせて鍵盤を押さえればよいので、楽譜を読んだ経験は必要ありません。

ピアノロールの縦軸と横軸は何を表しますか?

縦軸はピッチ、つまり音の高さです。高い音ほど上に並びます。左端にはピアノの鍵盤が縦向きに並んでいて、各行がどの音かを確かめられます。横軸は時間です。左から右へ進み、小節と拍に区切られています。右にある音ほど、曲の中では後に鳴ります。

ピアノロールでは音の長さをどう見分けますか?

一つひとつの音は長方形で表されます。左端が音の始まるタイミングで、幅が音を伸ばす長さです。幅の広い棒は長く伸ばす音、幅の狭い棒は短い音です。リズムを表す記号を覚えなくても、棒の幅から音の長さが分かります。

ピアノロールと楽譜はどう違いますか?

ピアノロールは、記号を覚えずに読み始められる格子状の表示です。音の高さは上下の位置、時間は左右の位置、音の長さは棒の幅で分かります。五線譜では、音の高さやリズム、強弱などを記号で表します。より多くの情報を残せますが、読めるようになるには時間がかかります。すぐに読み始めたいときはピアノロールが向いています。演奏に必要な情報を詳しく残すなら楽譜です。

好きな曲をピアノロールで見るには、Songscriptionで録音を変換できます。作成したピアノロールの再生速度を落として、再生に合わせて弾けます。楽譜も作れるので、読みたくなったときに使えます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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