曲を短く区切って覚えるには、再生速度を落とし、一つずつさらってから、つなげて元の速さに戻します。ピアノロールでは、音符が時間に沿って動く棒で表示されます。難しい小節で何が起きているかを目で確かめ、正確に弾ける速さまで落としてから、少しずつ速度を上げられます。難しいところを身につけるには、短い範囲をゆっくり繰り返すほうが効果的です。元の速さで曲全体を通してばかりいると、間違いを繰り返す練習になってしまいます。
短く区切って練習する手順
まず、練習したい曲の録音を用意し、目で追える形にします。Songscriptionにアップロードすると、オーディオから音符を読み取り、再生できるピアノロールに変換します。さらいたいところへ移動し、無理なく弾けるように再生速度を落としてください。その部分を安定して弾けるようになるまで合わせて弾いたら、次へ進みます。
この方法で曲を覚える流れは、ピアノロールを使った練習ガイドでも紹介しています。ピアノで1曲を弾けるようになるまでの期間では、何回くらい練習すればよいかの目安を説明しています。
短く、ゆっくり練習する理由
短く区切る練習とゆっくり弾く練習は、組み合わせると効果が高まります。短く区切るときは、曲全体ではなく、二小節ほどの範囲をさらいます。曲を通すと、練習時間の多くをすでに弾ける部分に使ってしまいます。範囲を絞れば、難しいところだけを何度も繰り返せます。
ゆっくり弾くときは、その部分を正しく弾ける速さまで落とします。難しいところを元の速さで弾くと、音を確かめる前に先へ進んでしまいます。当てずっぽうで弾けば、違う音が手に染みついてしまいます。音数の多いところでは、片手ずつ練習してから両手を合わせる方法も役立ちます。
ピッチを変えずに再生速度を落とすのは、よく使われる練習方法です。オーディオだけで練習したいときは、ピッチを変えずに音楽をゆっくり再生する方法で使えるツールを紹介しています。ピアノロールを使えば、ゆっくりになった音を聴きながら、その部分を目でも追えます。
練習する部分をピアノロールで確認する
ピアノロールは縦軸がピッチ、横軸が時間を表します。一つひとつの音符は棒で表示され、長さが音を伸ばす時間に対応します。同時に弾く音や、どちらの手でフレーズを弾くか、リズムの中で音が入る位置を見渡せます。先に五線譜を読めるようになる必要はありません。
初めて見る形式なら、ピアノロールの読み方で基本を2分で確認できます。AIを使ってピアノの曲を早く覚える方法では、この表示が曲を覚え始める段階で役立つ理由を説明しています。
短い範囲を繰り返す練習では、演奏へのフィードバックも役立ちます。同じ部分を前に弾いたときと比べられるからです。Anything Pianoは、楽譜の代わりにピアノロールで音符を表示します。スマートフォンのマイクで演奏を聴き取り、正しく弾けた音に印を付けます。10回目の演奏が1回目よりよくなったかを、感覚だけに頼らず確かめられます。
曲を区切る作業もAnything Pianoに任せられます。曲の区切りを自動で見つけるので、練習したい部分を選び、きちんと弾けるまで繰り返してから次へ進みます。練習の進み具合も画面で確認できます。フィンガリングの表示をオンにすると、各音をどの指で弾くかもピアノロールに表示されます。毎回同じフィンガリングで練習しやすくなります。
練習した部分をつなげる
隣り合う二つの部分をそれぞれ安定して弾けるようになったら、つなぎ目を練習します。前の部分の最後の小節から、次の部分の最初の小節へ続けて弾いてください。別々なら弾けていても、つなぐところで崩れやすいからです。
短いまとまりをつないで、少しずつ長くしていきます。つないで練習する間はゆっくり弾き、つなぎ目が安定してから速度を上げます。曲全体を元の速さに戻すのは最後です。音を覚えた直後に元の速さへ一気に上げず、段階を踏んで近づけます。
練習の終わりに
短く区切り、ゆっくり弾いてから速度を上げる練習は、以前から先生たちが勧めてきた方法です。ピアノロールを使うと、弾きたい曲でこの練習を始めるまでの準備が早く済みます。楽譜を細かく読み取ったり、まだ速すぎる録音を何度も聴き直したりするより、つまずいている部分で何が起きているかをはっきり確かめられます。
弾きたい曲をピアノロールにしたら、まずは難しい四小節に時間を使います。ほかの部分を気にする前に、正しく弾ける速さで、ゆっくり繰り返してください。すでに弾ける部分はあとで通せます。
よくある質問
難しい曲はどう練習すると覚えやすいですか?
曲を短く区切り、それぞれをゆっくり練習してから、つなげて元の速さに戻します。二小節を正確に弾けるまでさらい、次の二小節も練習してからつなぐほうが、最初から最後まで通して弾くよりずっと効果的です。ゆっくり弾けば、正しい音を押さえる余裕ができます。速さを上げるのは、そのあとです。
曲をゆっくりにすると、なぜ覚えやすくなるのですか?
難しいところを元の速さで弾くと、音を確かめる前に先へ進んでしまい、当てずっぽうで弾いた間違いが身についてしまいます。速度を落とせば、一つひとつの音を確かめて正しく弾く時間ができます。その繰り返しで、手が動きを覚えます。ゆっくり弾いて安定して弾けるようになったら、少しずつ速度を上げ、元の速さでも崩れないようにします。
短い範囲の練習にピアノロールはどう役立ちますか?
ピアノロールでは、一方の軸がピッチ、もう一方が時間を表し、音符が時間に沿って動く棒で表示されます。難しい小節でどの音をどう弾くのか、弾く前に目で確かめられます。練習したいところへ移動して再生速度を落とせば、画面の音符と自分の演奏を照らし合わせられるので、どこで間違えたかが分かりやすくなります。
