チュートリアル採譜Andrew Carlins•読むのに約8分

AI採譜でピアノの曲を早く覚えるには

耳コピでは、弾き始める前に1週間かかることもあります。AI採譜なら数分で正確な楽譜ができ、ピアノロールで再生速度を落としたり、難しいところを簡単にしたりできます。音を探す時間を減らし、弾く時間を増やすための練習の流れです。

AI採譜でピアノの曲を早く覚える練習。ピアノロールの再生速度を落とし、難しいところを簡単にして、短い範囲ごとにさらいます。

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鍵盤の前で録音の同じ部分を何度も巻き戻し、4秒間にメロディーの下で鳴っているコードを探します。曲を覚えるとき、練習そのものより、この音を探す作業に時間がかかります。AI採譜なら、数分で正確な楽譜ができます。音を拾うのにかかるはずだった数時間を、そのまま弾く時間に回せます。

ステップ1:録音を楽譜にする

まずは、実際に弾きたい曲を選びます。教本に載っている順番に合わせる必要はありません。録音をアップロードするかリンクを貼り付け、楽器にピアノを選んで、AIに採譜を任せます。2分ほどで、原曲を採譜した楽譜ができ、音符を編集できます。簡単なアレンジに置き換わるわけではありません。

好きな曲なら、気の進まない練習曲よりも長く弾いていたくなります。最初に弾きたいと思った曲を使うことは、練習を続ける助けにもなります。操作の詳しい流れは、AIでピアノの曲を採譜する方法で説明しています。

ステップ2:再生速度を落とす

ゆっくり弾くのは、昔からある練習方法です。ゆっくりでも正しい手の動きを覚えられ、その動きを保ちながら速くしていけます。ただ、録音に合わせようとすると、まだ弾けないところも元の速さで進んでしまいます。

Songscriptionでは、採譜した音符の再生速度を調整できます。音が細かく続く難しいところは、弾ける速さまで落として、動きを覚えます。手が慣れてきたら、少しずつ再生速度を上げてください。変わるのは速さだけで、音の高さはそのままです。ゆっくりでも、原曲と同じ音で練習できます。

ステップ3:今弾ける難易度にする

原曲のアレンジがまだ弾けなくても、簡単な形で楽しめる曲はたくさんあります。Songscriptionでは、採譜した楽譜から、難易度を下げた楽譜を作れます。同時に弾く音を減らし、リズムを弾きやすくし、鍵盤上で使う音域を狭めます。メロディーと曲の形は残ります。

まずは今弾ける難易度で覚え、曲として弾けるようになってから、次の難易度に進みます。まだ手が届かない楽譜を前に諦めるよりも、初心者向けの形から原曲へと段階を踏めます。どこがどう変わり、どこまで簡単にできるかは、楽譜の難易度調整ガイドで紹介しています。

ステップ4:通して弾く前に、短い範囲をさらう

曲全体が見えるようになったら、毎回頭から弾き始めるのをやめて、難しいところを取り出します。最初から最後まで通すだけでは、冒頭ばかり練習し、同じところで間違えがちです。難しい四小節を弾けるまでさらい、その前後につなげていくと、先へ進めます。

ピアノロール表示では曲の構成が見えるので、練習するフレーズを選び、ゆっくりさらってから次へ進みやすくなります。Anything Pianoでは曲をいくつかの部分に分けられます。その中から一つ選んで繰り返し練習し、進み具合を確認しながら次へ移れます。曲を早く覚えるには、実際につまずく2、3か所に練習時間を使うのが近道です。

ステップ5:残しておきたい楽譜を書き出す

曲が手になじんできたら、あとでまた弾けるように楽譜を書き出します。PDFならきれいに印刷して譜面台に置けます。フィンガリングを書き込みたいときは、MusicXMLをMuseScoreなどの編集ソフトで開けます。DAWで使うならMIDIです。形式の選び方は、音楽の書き出し形式ガイドにまとめています。

この練習方法だけでは補えないこと

この方法は、弾きたい曲を覚える時間を短くします。奏法や姿勢、音色、曲の解釈について助言してもらうには、先生のレッスンが必要です。弾き方を全体として見て判断することは、ソフトにはできません。

ソフトでも、弾いた音の一部は確認できるようになっています。Anything Pianoは、楽譜の代わりにピアノロールで弾く部分を表示します。スマートフォンのマイクで演奏を聴き、正しく弾けた音と弾けなかった音を知らせます。どのピアノでも使え、MIDIケーブルは要りません。ピアノロールには、おすすめの指番号も表示できます。

短いフレーズをさらうときに役立ちますが、確認できるのは音が合っているかどうかだけです。姿勢や音色、ペダルの使い方、曲の解釈についての助言はありません。自分の練習を確認する道具として、先生とは役割を分けて使います。詳しくは、AIでピアノを学べるかで説明しています。

楽譜をすらすら読めるようになるには、時間をかけて正確に読む練習も必要です。知っている曲を聴きながら楽譜を追うのは、その力をつけるのによい方法の一つです。楽譜の読み方ガイドで詳しく紹介しています。

採譜で弾きたい曲の練習を始め、基礎はレッスン形式の学習アプリで学ぶという組み合わせもよく使われます。練習の進め方に合うものを探すときは、ピアノ学習アプリの比較を参考にしてください。

よくある質問

AI採譜を使うと、ピアノの曲を早く覚えられるのはなぜですか?

耳コピで特に時間がかかる音探しを短くできます。何時間もかけて音を拾う代わりに、数分で正確な楽譜を用意し、その時間を練習に使えます。採譜した曲は、再生速度を落として一緒に弾いたり、難しいところを簡単にしたり、短い範囲に分けてさらったりできます。

曲の再生速度を落として練習できますか?

はい。Songscriptionでは、録音を採譜したあと、再生速度を調整して音符を再生できます。速いフレーズも、まずは弾ける速さまで落とし、手が慣れてきたら少しずつ元に戻せます。音の高さは変わらず、速さだけが変わるので、練習に使えます。

弾きたい曲が今のレベルでは難しすぎるときは、どうすればいいですか?

楽譜の難易度を調整する機能が使えます。Songscriptionでは、採譜した楽譜を、原曲と同じ難易度から初心者向けの難易度まで調整できます。同時に弾く音を減らし、リズムを一定にして、音域を狭めます。まずは今弾ける形で曲を覚え、上達に合わせて難易度を上げていけます。原曲のアレンジが難しくても、その曲の練習を続けられます。

AI採譜で練習すれば、レッスンと同じように学べますか?

AI採譜は先生とは役割が違い、レッスンの代わりにはなりません。先生からは、ソフトでは得られない奏法や姿勢、曲の解釈についての助言をもらえます。AI採譜が得意なのは、弾きたい曲の正確な楽譜を用意し、自分のペースで練習できるようにすることです。先生に基礎を習いながら、弾きたい曲は採譜して練習するなど、両方を使っている人も多くいます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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