資料楽譜Andrew Carlins•読むのに約6分

シンコペーションとは?

シンコペーションは、拍からずれたところにアクセントを置くリズムです。楽譜ではタイや休符で表せます。拍とアクセントのずれから、スウィングやグルーヴが生まれます。

音楽のシンコペーション。拍からずれたアクセントを、強拍をまたぐタイで示した楽譜

シンコペーションは、強拍ではなく弱拍や拍の間など、予想しないところにアクセントを置くリズムです。音楽に前へ進む感じや、スウィング、グルーヴを生みます。アクセントを拍に合わせず、少し早めたり遅らせたりすることで、ファンクやレゲエ、ラグタイム、ラテン、そして多くのポップスやヒップホップに独特のノリが生まれます。

強拍と弱拍

小節の中の拍は、それぞれ同じ強さで感じられるわけではありません。この強弱の関係を聴き取ると、シンコペーションが分かりやすくなります。

4/4拍子では、1拍目と3拍目が強拍、2拍目と4拍目がそれより弱い拍です。拍と拍のちょうど真ん中にある裏拍は、さらに弱くなります。シンコペーションのない普通のアクセントは強拍に置かれます。「1、2、3、4」と数えると、1と3に自然な強勢がかかります。

この強弱の繰り返しによって拍子を感じられます。拍子記号とはで説明している拍子記号の上の数字は、1小節に何拍あるかを示します。どの拍が強いかも分かります。シンコペーションでは、この予想にあえて逆らう位置にアクセントを置きます。

シンコペーションの仕組み

シンコペーションでは、弱拍や裏拍の音を強調したり、そこから音を伸ばしたりします。アクセントが予想していなかった位置に来るのです。

作り方はいくつかあります。1拍目や3拍目の代わりに、2拍目や4拍目、あるいは拍と拍の間にアクセントを置くこともできます。強拍の手前で音を出し、タイで強拍をまたいで伸ばす方法もあります。強拍に来たときにはすでに音が鳴っているので、そこで新たな音は出ません。拍の位置に休符を置き、その直前や直後に音を入れる方法もあります。

どの方法でも、アクセントは拍からずれます。それでも、聴き手が土台となる一定の拍を感じていることが前提です。音符の長さとリズムで扱う音符や休符の長さによって、アクセントを置きたい位置に置けます。

楽譜での書き方

楽譜では、拍や小節線をまたぐタイ、強拍に置かれた休符、裏拍に置かれた音符としてシンコペーションが現れます。

分かりやすい形の一つは、強拍の直前に始まる音符をタイでつなぎ、強拍を越えて伸ばす書き方です。拍の位置で新しいアクセントが来ると予想していても、音はすでに鳴っているので、そこで新たな音は出ません。アクセントがずれて聴こえます。

1拍目や3拍目に休符を置くと、次の音は拍から外れた位置に入ります。シンコペーションのリズムは、聴いた印象より楽譜が込み入って見えることがあります。符頭が主な拍の位置にきれいに並ばず、ずれているからです。

シンコペーションが聴ける音楽

シンコペーションはポピュラー音楽のあちこちに登場し、グルーヴの土台になっています。ファンクはシンコペーションを土台にしています。レゲエではギターが裏拍で刻み、ラグタイムではストライド奏法で一定の拍を刻むベースに、シンコペーションを使ったメロディを重ねるスタイルが生まれました。ラテン音楽も、シンコペーションを含むクラーベのパターンに支えられています。多くのポップスやヒップホップでも使われます。

身近な例はバックビートです。多くのポップス、ロック、ファンクでは、スネアドラムを強拍の1拍目と3拍目ではなく、弱拍の2拍目と4拍目で叩きます。アクセントをずらすことで、平坦なビートに動きが生まれます。

こうしたリズムが譜表にどう書かれるかは、楽譜の読み方から確認できます。関連する用語の意味は、楽譜の用語集にまとめています。

よくある質問

シンコペーションとは何ですか?

シンコペーションは、強拍ではなく弱拍や拍の間など、予想しないところにアクセントを置くリズムです。音楽に前へ進む感じや、スウィング、グルーヴを生みます。拍に合わせてアクセントを置く代わりに、拍の間を強調したり、強拍をまたいで音を伸ばしたりして、アクセントを早めたり遅らせたりします。

シンコペーションにはどんな例がありますか?

身近な例はバックビートです。多くのポップス、ロック、ファンクでは、スネアドラムを強拍の1拍目と3拍目ではなく、弱拍の2拍目と4拍目で叩きます。レゲエのギターが拍の間で刻むリズムや、ピアノの左手が一定の拍を刻む間を縫うラグタイムのメロディも、よく知られた例です。主な拍から外れたところにアクセントがあれば、それはシンコペーションです。

シンコペーションは楽譜にどう書きますか?

シンコペーションは、拍や小節線をまたぐタイ、強拍に置く休符、拍の間に置く音符などで書きます。よく見られるのは、強拍の直前に始まった音符をタイでつなぎ、強拍を越えて伸ばす形です。拍の位置で新しいアクセントが来ると予想していても、すでに音が鳴っています。アクセントが拍の位置とずれるので、楽譜では音符が込み入って見えます。

シンコペーションがあると、なぜグルーヴを感じるのですか?

シンコペーションによって、感じている拍と聴こえるアクセントの間に少し緊張が生まれます。体は一定の拍を感じ続け、アクセントはそれに逆らうように動きます。その押し引きがグルーヴやスウィング、前へ進む勢いとして感じられます。すべてのアクセントが拍に重なる音楽は、それに比べると硬い印象です。ファンクやラテン、ヒップホップでシンコペーションが多用されるのはそのためです。

演奏のシンコペーションを楽譜にしたいときは、Songscriptionを使えます。録音からシンコペーションのリズムを読み取り、タイや休符を書き出します。拍からずれた演奏の感じが楽譜に表れます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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