資料採譜Andrew Carlins•読むのに約7分

作曲のアイデアをすぐに残す、AI採譜の使い方

作曲中に浮かぶアイデアは、残せるものより失うもののほうが多いものです。音をすぐに楽譜にできれば、埋もれる前に残せます。こまめな録音とAI採譜を組み合わせて、検索して曲作りに使えるアイデア集を作ります。

鼻歌や即興演奏のフレーズをAIで採譜し、楽譜のアイデア集にまとめる作曲者たち

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作曲中に浮かぶアイデアは、残せるものより失うもののほうが多いものです。「新規録音47」のような名前のボイスメモがたまって、あとから探し出せなくなります。よいアイデアでも、どこにあるか分からなければ使えません。

思いついたらすぐに録音し、残したいものを楽譜にして、あとから見つかるように保存します。この流れを作っておくと、気合いに頼らず整理を続けられます。検索できる楽譜のアイデア集があれば、何度も取り出して曲作りに使えます。音声だけをためたまま、フォルダを開かなくなることも減らせます。

まずは録音、そのあとに整理を

浮かんだアイデアを忘れる前に残すには、すぐに録音する習慣が必要です。音楽のアイデアを忘れる前に残す方法では、その習慣を詳しく取り上げています。

録音の習慣がついても、保存先や整理の仕方が決まっていなければ、ファイルが増える一方です。アイデアを曲作りに使っている人は、録ったあとにも手をかけています。

録音を、読める楽譜にする

音声ファイルを並べても、内容をひと目で比べることはできません。二つのメモに何が入っているかを比べるにも、両方を再生する必要があります。目で確かめられないフレーズは、使われないままになりがちです。

残したい録音は採譜します。編集できる楽譜とピアノロールになれば、ひと目で内容をつかめます。移調したり、コードを付け替えたり、新しい曲に取り入れたりするのも簡単です。作曲でAI採譜を使う方法では、曲作りの流れに採譜を組み込む方法を紹介しています。鍵盤で浮かんだアイデアなら、ピアノの即興演奏を楽譜にする方法で、自由に弾いた録音を整え、保存できる形に仕上げる手順を読めます。

あとから見つかるように整理する

アイデア集を役立てるには、検索できるようにしておきます。曲作りが行き詰まった日に、使えそうなフレーズを数秒で取り出せるのが理想です。100個のファイルを眺めながら思い出そうとしても、なかなか見つかりません。保存するときに少し整理しておけば、あとで探す手間を減らせます。私たちの経験では、1件につき10秒ほどで済むやり方なら続きます。毎回迷わず進められるよう、次の手順をおすすめします。

  1. 保存したら、その場でファイル名を付けます。あとで見ても思い出せない日時だけの名前より、「ゆっくりしたワルツ、左手が下がる」のように、雰囲気や耳に残るフレーズを短い言葉で表します。
  2. 検索するときに実際に入力しそうなタグを2〜3個付けます。キー、雰囲気を表す一言、フレーズを使えそうな制作中の曲の名前などです。毎回新しいタグを作らず、同じものを繰り返し使います。
  3. 残したい録音を採譜し、録音と楽譜を同じフォルダに保存します。雰囲気は音声で、細かい音は楽譜で確かめられます。対応する録音と楽譜を探し回る手間も省けます。
  4. 3か月に一度、何度見返しても使わなかったフレーズを削除します。何でも残して開かなくなるより、使いたい素材だけに絞るほうが探しやすくなります。

アイデア集から取り出して使う

何も書けずにいる日には、ためた素材が役立ちます。使えるアイデア集があれば、手がかりのあるところから書き始められます。半年前の録音が今日ほしかったBメロになったり、別々に残した二つのフレーズがうまくつながったりします。

楽譜になっていれば、録り直さずに編集して組み合わせられます。一つの楽譜からメロディーを、別の楽譜からコード進行を取り出し、同じキーに移調して曲を組み立てます。

曲作りの流れに組み込む

浮かんだら録音し、残したいものを採譜して、見つけられる場所に保存します。曲を書くときには、そこから取り出します。この流れを続けると、以前に残した素材を使って書き始められるようになります。私たちの作曲者向けのツールも、こうした継続的な曲作りのために作られています。

よくある質問

作曲のアイデア集はどう作ればいいですか?

浮かんだフレーズをそのつど録音し、残したいものを楽譜にして、あとから見つけられる場所に保存します。録音ならすぐに残せますし、採譜すれば読んで編集できます。名前とタグの付け方をそろえておくと、あとから検索できます。

録音をそのまま残すだけでなく、楽譜にもするのはなぜですか?

音声はざっと見渡せず、音符を編集することもできません。ボイスメモをフォルダにためても、一つずつ再生しないと中身が分からず、そのまま埋もれがちです。楽譜ならひと目でフレーズを読み取り、移調したり、コードを付け替えたり、新しい曲に取り入れたりできます。残したい録音を採譜すれば、曲作りに使える素材になります。

曲作りで使えるように、アイデア集をどう整理すればいいですか?

整理のルールを簡単に決めて、毎回同じやり方で保存します。フレーズの特徴が分かる短い名前を付け、雰囲気やキー、制作中の曲などのタグを添えます。録音と楽譜は一緒に保存してください。曲作りで行き詰まったときに、使えそうなフレーズを数秒で見つけられるのが目標です。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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