どんな曲のコードも調べる方法を紹介するガイドの一部です。
リードシートは、演奏に必要な情報を簡潔にまとめた楽譜です。メロディーと、その上に並ぶコード記号だけが書かれています。バンドのメンバーは曲の流れを読み取り、残りをそれぞれの弾き方で補います。ライブで配ったり、譜面台に置いたり、午後のうちに曲を覚えたりするときに使われる形式です。
録音を耳で聴いてリードシートにするには、メロディーを拾い、その下のハーモニーを聴き取って、両方を書き留めます。AIで録音を採譜してから必要な要素だけを残せば、もっと手早く作れます。形式の詳しい説明や読み方は、リードシートとは何かで紹介しています。
リードシートに書かれているもの
歌えるメロディーを一つの譜表に書き、その上にコード記号を並べます。リズムセクションはコード記号を見て、各フレーズにどんなハーモニーを付けるかを判断します。ピアノのパートやベースライン、内声は書きません。
採譜にはいくつかの形式があり、それぞれ曲の違う部分を書き留めます。採譜の種類では、リードシートと全パートを含む楽譜、コード譜を比較しています。ここではメロディーとコード記号を作り、それ以外を取り除きます。
ステップ1:メロディーとコードを採譜する
録音をアップロードして、AIで採譜します。メロディーは編集できる楽譜とピアノロールで表示され、演奏中に鳴っているコードもAIが検出します。この二つがリードシートの材料です。
採譜の精度は録音によって変わります。歌とピアノだけの録音や、メロディーが前に出た小編成の演奏など、メロディーがはっきりしていてハーモニーも聴き取れる録音は、採譜に向いています。音が密に重なるフルバンドのミックスでは、メロディーがほかの音と重なるため難しくなります。メロディーが埋もれているときは、先にその音を分離してください。スマートフォンで手早く録音したものを含め、どんな録音でも使えます。ボイスメモを楽譜にする方法では、ラフな録音を使う場合を取り上げています。
ステップ2:必要な要素だけを残す
最初に採譜した楽譜には、リードシートに必要なもの以上の音が入っています。これを元に、メロディーとコード記号の二つだけを残します。
- 一番上のメロディーを残し、伴奏と内声を取り除きます。メロディーの譜表が一つ残ります。
- 検出されたコードの記号を譜表の上に並べます。ハーモニーが変わる位置ごとに一つ置きます。
- リードシートには複雑すぎるコードがあれば、演奏者に必要な記号に整理します。
- 同じハーモニーでも、コード記号の付け方は一つとは限りません。音符と照らし合わせて、不自然なコード記号を修正します。
ステップ3:楽譜を整える
二つの要素がそろったら、ひと目で読めるように楽譜を整えます。この作業は省いてもかまいません。臨時記号がメロディーに多く並ばないように調を設定し、曲の感じに合う拍子記号を選びます。自由なテンポやルバートで演奏した曲なら、メロディーのリズムを見直して、読みにくいところを少し直してもいいでしょう。
ジャズのようにハーモニーが豊かな曲では、ジャズピアノのコードを採譜する方法を参考にしてください。複雑なボイシングを読み取り、確かめながらコード記号にする方法を紹介しています。初見でも読める楽譜になれば、手直しは終わりです。
ステップ4:書き出して共有する
楽譜が思いどおりに整ったら、書き出します。PDFならきれいに印刷して譜面台に置け、一つのファイルで共有できます。さらに楽譜の表記を整えたり、パート譜を作ったりしたいときは、MusicXMLをMuseScore、Sibelius、Finale、Doricoで開けます。音源を楽譜にするツールを使えば、どんな録音からでもこうした楽譜を作れます。覚えて弾くしかなかった曲も、バンド全員で読める楽譜になります。
よくある質問
AIで録音からリードシートを作れますか?
AIを使えば、リードシートに必要な作業の大部分を進められます。AIがメロディーを採譜し、演奏中に鳴っているコードを検出します。リードシートに必要なのは、この二つです。あとはメロディーとコード記号を残し、内声や伴奏の細かい音を削ります。数分手直しすると、バンドで読めるメロディーとコードの楽譜になります。
採譜した楽譜とリードシートの違いは何ですか?
すべてのパートを採譜する場合は、メロディー、ハーモニー、伴奏の音符をすべて書き留めます。リードシートに残すのはメロディーと、その上のコード記号だけです。演奏者はリードシートをひと目で読み、残りをそれぞれの弾き方で補います。録音を採譜してから、この二つの要素だけを残して作ります。
リードシートのコードはどうやって調べますか?
AIが演奏中に鳴っているコードを検出し、メロディーに対応するコード記号を出します。まずはその記号を元にします。同じハーモニーでも、コード記号の付け方は一つとは限らないので、音符と照らし合わせて確かめてください。リードシートには複雑すぎるコードは簡単にします。メロディーの上にコード記号が整然と並んだ楽譜になります。
リードシートを作るには、どんな録音が適していますか?
メロディーがはっきりしていて、ハーモニーも聴き取れる録音が適しています。歌とピアノだけの録音や、メロディーが前に出た小編成の演奏は、きれいに採譜しやすいです。音が密に重なるフルバンドのミックスでは、メロディーがほかの音に埋もれやすく、採譜が難しくなります。埋もれているときは、まず主旋律の音を分離してください。聴き取りやすい録音ほど、メロディーもきれいに採譜され、コードも正確に検出されやすくなります。
