資料楽譜Andrew Carlins•読むのに約7分

コードチャートとは? リードシートとの違い

コードチャートは、一つひとつの音符を書かずに何を弾くかを伝える譜面です。曲を紙に書き留める方法の中でも特にシンプルで、リズムセクションにはこれだけで足りることもよくあります。

コードチャートとは? リードシートとの違い

音楽の記譜用語集の記事の一つです。

コードチャートは、曲を紙に書き留める方法の中でも特にシンプルな譜面です。コードと曲の構成を示し、メロディは音符で書きません。メロディをすでに知っているか、聴いて分かることが前提です。ギタリストやキーボード奏者、リズムセクション全体にとって、コードがどこで変わるかさえ分かれば、あとは自分たちで弾けるという場面はよくあります。

コードチャートとは

コードチャートには、何を弾き、いつコードを変えるかが書かれています。曲のコード進行を時間の流れに沿って示したものです。五線譜のように一つひとつの音符は書かれておらず、リードシートと違ってメロディの音符もありません。曲を知っている演奏者が演奏の感じを決め、Am7のような記号を見て、その場に合うボイシングで弾きます。

同じコードチャートを、アコースティックギターの指弾きにも、バンド全体のアレンジにも使えます。決まった一つの演奏を書き表すのではなく、曲の骨組みを示しているからです。

コードチャートに書かれていること

コードチャートには、たいてい次のような内容が書かれています。

  • コード記号。 C、Am7、F、G7のようなコード名を、曲に出てくる順に並べます。
  • 小節とタイミング。 小節線やリズムを示す斜線で、それぞれのコードを何拍弾いてから次に移るかを示します。
  • 曲の構成。 バース、コーラス、ブリッジなどのセクション名に、リピートやエンディングの記号を加えて曲の構成を示します。
  • キーとテンポ。 曲の調と速さを示します。

メロディは音符で書かれず、具体的なボイシングも通常は指定されません。たとえばGメジャーを二小節弾くと書かれていても、鍵盤やフレットボード上でどのように音を配置するかは演奏者が決めます。

読み方

コードチャートを読むときは、小節と拍を数えます。小節を左から右へ追い、各小節の頭に書かれたコードを弾きます。次のコード記号が出てきたら、そこでコードを変えます。

小節の中にある短い斜線はリズムを示す記号です。一つの小節に複数のコードがあるときは、それぞれを何拍ずつ弾くかが分かります。セクション名を見れば曲のどこを演奏しているかを追えます。リピート記号は、どこで戻るかを示します。

五線譜の音符を読む必要がないので、コードを知っていれば、初めての曲でも数秒でチャートを見て弾き始められます。五線譜を読むには別の知識が必要です。楽譜の読み方で説明しています。

コードチャート、リードシート、フルスコアの違い

この3つは、演奏内容をどこまで細かく指定するかが違います。

  • コードチャート。 コードと曲の構成だけを書き、メロディは音符で示しません。3つの中で演奏者に最も多くを任せる譜面です。リズムセクションにコード進行だけを伝えたいときに使います。
  • リードシート。 譜表にメロディを音符で書き、コード記号を添えます。歌詞も書かれていることがよくあります。曲のメロディを示し、伴奏の弾き方は演奏者に任せます。詳しくはリードシートとはをご覧ください。
  • フルスコア。 すべてのパートの音符を一つひとつ書きます。演奏内容が細かく指定された譜面で、アンサンブルが決まったアレンジを一緒に演奏するときに使います。

メロディを知る必要があるならリードシートが必要です。すでにメロディを知っていて、コード進行だけが必要なら、コードチャートのほうが早く読めて、作るのにも時間がかかりません。

コードチャートを使う人たち

決まったアレンジの譜面どおりに弾くのではなく、曲を覚えていたり、聴いた感じを頼りに演奏したりするライブの現場では、コードチャートがよく使われます。礼拝音楽のアンサンブルでも使われているので、礼拝曲のコードチャートを作る方法を別の記事にまとめました。

短い時間でセットリストの曲を覚えるカバーバンドや、1ページに曲の覚え書きを残したいシンガーソングライターも使います。ジャズやポップスのリズムセクションが、コード進行に合わせて即興で演奏するときにも役立ちます。

曲からコードチャートを作る

コードチャートを作るときに難しいのは、耳でコードを聴き取る作業です。その作業はSongscriptionに任せられます。録音を読み込むとコードを含めて曲を採譜するので、楽器で音を探さなくても、楽譜からコード進行を読み取れます。

あとはコード記号と曲の構成を並べ、キーを書けばコードチャートの完成です。コードの調べ方は曲のコードを調べる方法で詳しく説明しています。メロディも譜面に残せば、コードチャートではなくリードシートになります。

よくある質問

コードチャートとは何ですか?

コードチャートは、メロディを譜面に書かず、コードと曲の構成を示すシンプルな譜面です。コード記号を順に並べ、小節のどこでコードが変わるかを示します。セクションの名前も書いてあるので、曲の構成を追えます。メロディをすでに知っているか、聴いて分かることを前提にしており、具体的なボイシングやリズム、演奏の感じは弾く人に任されています。リズムセクションや礼拝音楽のアンサンブル、シンガーソングライターが普段から使う譜面です。

コードチャートとリードシートの違いは何ですか?

リードシートは、譜表にメロディを音符で書き、その上にコード記号を添えたものです。下に歌詞が書かれていることもよくあります。コードチャートにはメロディの音符はなく、コードと曲の構成だけが書かれています。リードシートからはメロディとコードの両方が分かりますが、コードチャートはメロディを知っていることを前提に、コードだけを示します。メロディを弾いたり歌ったりする人にはリードシートを、コード進行だけが必要な演奏者にはコードチャートを使います。

コードチャートを使うには楽譜が読める必要がありますか?

五線譜の音符を読める必要はありません。コードチャートには、早い段階で覚えることの多いC、Am7、Gなどのコード名と、拍やセクションを示す簡単な記号が使われています。コード記号が分かり、小節を数えられれば、コードチャートを追えます。バンドのメンバーに曲を伝えるときにも手軽に使えます。

好きな曲のコード進行を知りたいときは、曲を採譜してコードを読み取れます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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