AI採譜の仕上がりは、元の音源に大きく左右されます。採譜の大部分はツールに任せられますが、背景の雑音が多い音源や圧縮の強い音源では、きれいな録音より修正が増えます。その修正を手早く済ませられれば、完成までの時間も短くなります。
間違いの原因によって、手作業で直すほうが早いことも、音源を整えて採譜し直すほうが早いこともあります。まず採譜結果を確認してから、どちらにするかを決めます。
採譜で間違いが生まれる原因
採譜の精度に最も大きく影響するのは音質です。背景の雑音や音割れがある音源、低ビットレートのファイルでは、AIが音を読み取るための情報が少なくなります。用意できるなら、すべての音を混ぜた音源より、採譜したい楽器だけが明瞭に聴こえる音源をアップロードしてください。後で直す箇所をかなり減らせます。
音が重なったアレンジ
複数の楽器が同時に鳴っていると、AIは採譜したいパートを捉えにくくなります。その楽器だけを録音したり、書き出したりできるなら、そのひと手間で採譜結果ははっきり変わります。
ただ、現在のAIモデルは、すべてのパートを混ぜた音源にも対応しています。Songscriptionは、多くの音が重なる録音からでも、目的のパートをしっかり拾えます。たいていのファイルは、特別な準備をせずにそのままアップロードしても、十分な精度で採譜できます。
楽器の音の特徴
楽器や音色によっても、採譜の難しさは変わります。たとえば、強く歪ませたギターや、エフェクトを深くかけたボーカルです。こうした音は、音そのものが読み取りにくくなっています。あらかじめ分かっていれば、どれくらい編集が必要になりそうか、見通しを立てやすくなります。
録音のたびに、ここまでの項目を全部確認する必要はありません。好きな方法で録音し、いつもどおりSongscriptionを使ってください。予想より修正が多かったときは、音質やアレンジ、音色を振り返ると原因を探しやすくなります。多くの場合は、特に手を加えなくても十分な結果が得られます。
手順1:編集する前に採譜結果を確認する
採譜結果を開き、何かを変更する前に、曲の区切りごとに最後まで目を通します。聴いて気づいた間違いがどこにあるのか、音符を動かす前に楽譜でも確かめておきます。
採譜結果を再生し、録音と違うところをメモしてください。音が細かく動くところや音量の大きいところは、静かなところより確認に時間をかけてみてください。採譜後の修正をできるだけ減らしたいときは、AI採譜の精度を上げるためのガイドも参考になります。
全体を確認すると、どれくらいの修正が必要か分かります。同じ種類の間違いが曲全体にあるなら、一つずつ直すより、音源を整えて採譜し直すほうが早く済みそうです。小さな間違いがところどころにあるなら、編集画面で直接直します。
手順2:編集画面で間違いを直す
Songscriptionのピアノロールでは、元の音源と採譜結果を並べて確認できます。合っていないところが見つけやすく、その場で不要な音符を削除したり、音符を右手と左手のどちらで弾くか変更したりできます。再生カーソルを動かして、確認したいところを聴けます。採譜したままの状態から仕上げまで、アプリ内で進められます。
手順3:音源を整えて採譜し直す
確認してみて曲全体に問題が見つかったなら、元のファイルを整えて採譜し直すほうが、ほとんどの場合、音符を一つひとつ直すより早く済みます。よくある音源の問題は、比較的簡単に対処できます。
採譜したい楽器だけを取り出す
採譜したい楽器だけを録音したり書き出したりすると、AIが音を読み取りやすくなります。Songscriptionは、すべてのパートを混ぜた音源から、選んだ楽器を拾い出すように作られています。ほとんどの録音は、そのまま使えます。多くの音を重ねた完成済みのミックスで、目的のパートがほかの音に埋もれているときは、先にステム分離ツールで楽器ごとの音源に分ける方法があります。録り直せないときには、試す価値のあるひと手間です。
録音する場所
反響や残響が多い部屋では、AIが一つひとつの音を区別しにくくなります。カーペットやカーテン、ソファのある部屋なら、特別な機材がなくても反響を抑えられます。浴室や階段のように硬い壁面に囲まれた場所では、採譜しやすい音で録るのが特に難しくなります。
アップロード前に、ファイルの最初と最後にある無音や背景の雑音を切り取っておくのも効果的です。圧縮音源をよく使うなら、MP3を楽譜にするためのガイドで、MP3からどこまで採譜できるか、精度を上げるにはどうすればよいかを確認できます。
手作業で直すか、採譜し直すか
全体としてはよく採譜できていて、小さな間違いがところどころにあるなら、手作業で直すほうがたいていは早く済みます。直す場所が分かっていれば、少しの修正にはほとんど時間がかかりません。
同じ種類の間違いが最初から最後まで続くなら、採譜し直すほうが向いています。曲全体を通して同じようにずれているときは、元の録音に原因があることが多いからです。長時間かけて音符を一つひとつ直すより、音を明瞭にしたファイルをアップロードし直すほうが早く済みます。
最後に
採譜の間違いの多くは、録音の音質、録音した部屋、楽器の音の特徴などが原因で起こります。どれが原因か分かれば、今ある採譜結果を編集するか、音源を整えてやり直すかを選べます。最初に全体を確認しておけば、その判断にも思ったほど時間はかかりません。
プロが手作業で採譜するときも、見直して修正します。AIなら採譜の大部分を自動で進められるので、手作業よりずっと短い時間で、完成に近いところまで持っていけます。残った間違いは、見直しながら直します。この流れに慣れると、確認や修正も速くなります。採譜全体の流れについては、初めての採譜ガイドもあわせて読めます。
よくある質問
AI採譜の間違いはどう直せばいいですか?
編集する前に、まず採譜結果を曲の区切りごとに最後まで確認します。再生しながら、録音と違うところをメモしてください。小さな間違いがところどころにあるなら、ピアノロールの編集画面で直接直します。元の音源と採譜結果が並んで表示されるので、ずれを見つけやすくなります。同じ種類の間違いが曲全体にあるなら、音源を整えて採譜し直すほうが、たいていは早く済みます。
採譜で間違いが生まれる原因は何ですか?
採譜の精度に最も大きく影響するのは音質です。背景の雑音や音割れがある音源、低ビットレートのファイルでは、AIが音を読み取るための情報が少なくなります。音が重なったアレンジでは、採譜したいパートを捉えにくくなります。強く歪ませたギターや、エフェクトを深くかけたボーカルなども、正確に読み取りにくい音です。こうした要因は、予想より間違いが多かったときに原因を探る手がかりになります。アップロードのたびに全部確認する必要はありません。
手作業で直すより、採譜し直したほうがいいのはどんなときですか?
全体としてはよく採譜できていて、小さな間違いがところどころにあるなら、手作業で直すほうが早く済みます。少しの修正なら、ほとんど時間はかかりません。同じ種類の間違いが最初から最後まで続くなら、採譜し直すほうが向いています。そうした間違いは元の録音に原因があることが多く、音符を一つひとつ直すには手間がかかります。長時間編集するより、音を明瞭にしたファイルをアップロードし直すほうが早く直せます。
