チュートリアル採譜Andrew Carlins•読むのに約7分

曲の音を調べるには?

曲の音は、耳で聴き取るか、採譜ツールで書き出して調べられます。録音からなるべく早く音を確かめたいときは、ツールで下書きを作り、耳で確認する方法が役立ちます。

耳で音を聴き取る方法と、採譜ツールで音符を書き出す方法で曲の音を調べる様子

曲の音を調べるには、耳で聴き取る方法と、採譜ツールで音符を書き出す方法があります。耳コピでは、まずキーを調べ、楽器で一つひとつの音を探します。再生速度を落として聴くのが一般的です。採譜アプリなら、録音を解析して音符を自動で書き出すので、この作業を省けます。多くの人にとって早いのは、Songscriptionなどのツールで先に音符を書き出し、耳で確認する方法です。耳コピでは演奏に必要な力が身につくので、ツールと組み合わせても役立ちます。

耳を鍛えたいのか、早く音を知りたいのかで、選ぶ方法は変わります。

方法1:耳コピで音を探す

耳コピでは、フレーズごとによく聴いて、自分で音を探します。ツールを使うより時間はかかりますが、その過程で音を聴き分ける耳が育ちます。一度に全部を拾おうとせず、順番に進めるのがコツです。

  1. キーとテンポを調べます。 曲を口ずさみ、落ち着いて終われると感じる音を探します。曲に合わせて拍を取り、テンポも確かめます。曲の大部分はそのキーのスケール内の音でできているので、キーが分かると音の候補を大きく絞れます。詳しい手順は曲のキーとBPMを調べる方法で説明しています。
  2. ピッチを変えずに再生速度を落とします。 元の速さでは音が重なって聴こえるフレーズも、半分の速さなら一つひとつ聴き取れます。ピッチを保ったまま再生速度を落とせるプレーヤーを使ってください。ピッチを変えずに音楽をゆっくり再生する方法で紹介しています。
  3. フレーズを口ずさんでから、楽器で音を探します。 声に出すと音の高さを覚えておきやすくなり、鍵盤やフレットボードで同じ音を探せます。この聴いた音と楽器の音を合わせる力は、耳コピのためのイヤートレーニングで少しずつ鍛えられます。
  4. 短く区切って進めます。 1番を丸ごと覚えようとせず、一度に数音ずつ拾います。短い範囲なら覚えておきやすく、正確に聴き取りやすくなります。曲を区切って覚える方法も参考になります。
  5. 書き留めて、録音と照らし合わせます。 フレーズを拾うたびに書き留め、元の録音に合わせて弾きます。次へ進む前に確認すれば、最初の間違いをその先まで引きずらずに済みます。

メロディー、ベース、ハーモニーを順に重ねていく方法まで詳しく知りたいときは、耳コピで楽譜を書く方法を参照してください。

方法2:ツールで音符を書き出す

採譜ツールは録音を解析して、音符を書き出します。音符を書き出す速さと機能の豊富さで選ぶなら、Songscriptionの音声から音符への変換ツールが最も充実しています。MP3、WAV、M4A、MP4のファイルや、YouTube、TikTok、Instagramのリンクから始められます。その場で録音する方法もあります。一つの録音から、編集できる楽譜とピアノロールを作れます。コードも検出できます。再生速度を落として確認したり、別のキーに移調したり、PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Proに書き出したりできます。

SpotifyやApple Musicなど、DRMで保護された配信から音声を直接取り込むことはできません。ファイルやリンク、自分で録った音源を使います。出力された楽譜は下書きとして扱ってください。音を拾う作業の大部分を任せられる精度ですが、聴き取りにくい小節は耳で確認する必要があります。自動採譜の仕組みはAIによる採譜の仕組みで説明しています。ピアノ向けにアレンジするなら、好きな曲のピアノチュートリアルを作る方法で、ピアノロールの使い方も見られます。

どちらの方法を使うか

多くの人にとって早いのは、Songscriptionで先に音符を書き出し、耳で確認する方法です。数分で曲全体の楽譜とピアノロールができ、楽譜は編集できます。コードも分かります。その後、聴き取りにくい小節を録音と照らし合わせれば、耳を鍛える練習も続けられます。音を早く知ることよりも、音の高さを聴き分ける力を伸ばしたいときは、最初から耳コピするほうが向いています。

下書きを直すときに何を聴けばよいかは、AI採譜の間違いを修正する方法で説明しています。

音を探しやすくするコツ

どちらの方法でも、聴き方を少し変えると作業が進みやすくなります。音数が多く、聴きたいパートがほかの音に埋もれている録音では、特に役立ちます。

  • ミックスをパートごとに分けると、バンド全体の音から聴き分ける代わりに、ピアノやベースだけを聴けます。このステム分離を使うと、音が重なった曲でも一つひとつの音を拾いやすくなります。
  • 最初はメロディーから拾います。メロディーはほかの音より前に出ていて、聴き取りやすいことが多いパートです。先に音を取っておくと、ほかのパートを拾う手がかりになります。
  • 音の高さを確かめる基準を作ります。音の高さが分かっているところを楽器で弾いて録音と比べると、当てずっぽうで探すよりも、調べたい音の高さをつかみやすくなります。
  • 聴き取れない小節はループ再生します。分からない2〜3秒だけを繰り返し聴いて、一つひとつの音を確かめます。

よくある質問

曲の音を調べるには?

耳で聴き取る方法と、採譜ツールで音符を書き出す方法があります。耳コピでは、まずキーを調べてから、楽器で一つひとつの音を探します。速いフレーズは、再生速度を落とすと聴き取りやすくなります。採譜アプリなら、録音を解析して音符を自動で書き出すので、この作業を省けます。多くの人は両方を組み合わせ、アプリで手早く下書きを作ってから耳で確認しています。

曲の音をいちばん簡単に調べる方法は?

いちばん早いのは採譜ツールを使う方法です。ファイルをアップロードするか、YouTube、TikTok、Instagramのリンクを貼り付けて、楽器を選びます。音符を書き出した楽譜ができ、編集もできます。SpotifyなどのDRMで保護された配信からは、音声を直接取り込めません。ファイルやリンク、録音を使ってください。数分で音を確かめられますが、聴き取りにくい小節は元の録音と照らし合わせます。

耳コピとアプリは、どちらがいいですか?

耳を鍛えたいなら、耳コピが向いています。音の高さを聴き分ける力がつき、音楽の組み立て方も理解できるようになります。早く音を知りたいとき、調べたい曲が多いとき、どうしても音を探せないときはアプリが向いています。たいていは、ツールで下書きを作って耳で修正する組み合わせが役立ちます。

曲の音をピアノで調べるには?

まず曲のキーを調べると、使われる音の候補を絞れます。それから再生速度を落とし、フレーズごとに鍵盤で音を探します。採譜ツールを使うなら、楽器をピアノに設定して録音を読み込みます。編集できる楽譜と、押す鍵盤が分かるピアノロールが得られます。Songscriptionで最も開発が進んでいるのはピアノ用のモデルです。単音がはっきり鳴る音源だけでなく、実際の演奏の録音にも対応できます。

音符を自動で書き出すなら、Songscriptionの音声から音符への変換ツールが使えます。録音を解析して楽譜に変換します。楽譜は編集でき、ピアノロールも付いています。PDF、MIDI、MusicXML、Guitar Proに書き出せます。できた楽譜を使って、耳で確かめていけます。

著者について

Andrew Carlins

著者

Andrew Carlins

Songscription共同創業者・CEO

アンドリューは、弾きたい曲の楽譜が見つからないことにうんざりしていた音楽仲間数人と、スタンフォード大学でSongscriptionを共同創業しました。子どもの頃からピアノとバリトンサクソフォンを演奏し、ミュージカルの舞台にも立っていました。もう何年も舞台には立っていませんが、今も腕は鈍っていないつもりです。録音から音を拾って楽譜にすることについて書いています。

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